この記事では、野球用語の「中継ぎ」と「セットアッパー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「中継ぎ」とは?
「中継ぎ」とは野球の投手で、先発と抑えの間に出てくる、最初の交代要員です。
投手は体の負担が大きいものなので、一試合の中で複数人が交代しながら投球を続けていきます。
試合開始から登板する投手が先発であり、試合の終盤に投げて試合を締める投手が抑えですが、その間に先発から交代し、終盤になったら抑えと交代して控えに戻る投手が「中継ぎ」です。
「中継ぎ」は試合の流れによってどのような役割を持つかが変わり、その試合で「中継ぎ」にどの役割をさせるかによって、複数いる「中継ぎ」メンバーから誰を登板させるかも変わります。
先発投手は試合の流れを掴み、抑え投手は試合を締める重要な役目がありますが、「中継ぎ」も先発が作った流れを維持、もしくは改善させ、抑えがやりやすいように状況を整える必要がある、重要なポジションです。
「セットアッパー」とは?
「セットアッパー」とは優勢な試合や接戦でどちらに転ぶかわからない試合で、状況を整えて抑え投手に繋げる役割を持った投手です。
「セットアッパー」というポジションがあるというわけではなく、「中継ぎ」に求められる役割の一つになります。
当然接戦の場合は勿論、優勢な試合でも失点してしまえば負け試合になりかねません。
そのため投手に掛かるプレッシャーを物ともしない精神的強さ、ピンチが訪れても切り抜けられる決め球、そして狙った場所に球を投げ込むことができるコントロールの良さを揃えていることが「セットアッパー」の資質です。
試合を締めるクローザーのために、文字通り勝ちに行ける状況をセットアップする、「中継ぎ」の中でも特に重要な役割が「セットアッパー」と言えます。
野球用語の「中継ぎ」と「セットアッパー」の違い
野球用語の「中継ぎ」と「セットアッパー」の違いを、分かりやすく解説します。
先発投手の次に登板し抑え投手へ交代する投手が「中継ぎ」であり、抑え投手へ勝ち試合の状況を整えて交代する役目を持った投手が「セットアッパー」です。
「中継ぎ」は敗戦処理やロングリリーフのように様々な役目が求められますが、その一つが「セットアッパー」になります。
一部の投手にだけ負担をかけすぎないように、どんな試合でも「中継ぎ」は使われますが、「セットアッパー」は失点しては不味い優勢な試合や接戦の時に使われる投手です。
また「中継ぎ」投手も一試合で複数人登板することもしばしばありますが、最後の投手に交代する一人だけが「セットアッパー」になります。
まとめ
「セットアッパー」も「中継ぎ」の一種ですが、勝てる試合を確実に勝つためのお膳立てを期待される、「中継ぎ」の中でも重要な役割と言えます。
「セットアッパー」以外の役目で「中継ぎ」として起用されている投手も居るので、それぞれの「中継ぎ」投手がどういった役目で起用されているのかを理解すれば、試合ごとにどんな「中継ぎ」が出てくるか予想できるようになるでしょう。