「ステープラ」と「ホッチキス」の違いとは?分かりやすく解釈

「ステープラ」と「ホッチキス」の違い専門用語・業界用語

言葉は違うのに実は全く同じものを指しているというものが世界には多く存在します。

この記事では「ステープラ」「ホッチキス」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ステープラ」とは

これは『紙を複数枚や綴じるためにつかう文房具』です。

英語では『Stapler』と書きます。

取っ手を強く握ると道具の中に組み込まれたコの字になっている針金が押し出されて紙を綴じる道具で、使ったことのないという方はいないのではないでしょうか。

英語では針金で紙を綴じるという単語を『Staple』と言い、これに『r』というするものという意味がついて『Stapler』(ステープラ)となっています。

例えば『Staple these 4 sheets together. 』(それら4枚の紙を綴じてください)という形でこの単語を使います。

もともとは印刷技術の発展とともに、フランスで開発がされたのが発祥とされています。

かなり大きい上に重く、持ち運びすることは難しかったですが、書類が頻繁に使われる様になった18世紀から19世紀では使用される頻度も多くなり現代では片手で使えるような形のものが発明されています。

最近では針金を使用しないで、綴じる紙を上手く利用して一緒にするエコな『ステープラ』も存在しています。


「ホッチキス」とは

これは『紙を複数枚や綴じるためにつかう文房具』です。

さて、上記でご説明した『酢テープラ』に違和感を覚えた方はいらっしゃいませんでしょうか。

これこそが日本人に一番馴染みの深い文房具の名称です。

英語では『Hotchkiss』とスペルを書きますが、相手に伝わることは絶対にない日本だけの和製英語ですので注意をしましょう。

それではなぜ『ホッチキス』という名前が浸透したのかですが、海外からの製品が次々と紹介された明治時代にとある会社がこの文房具の開発者である人間の名前を取って『ホッチキス』と名付けて紹介したのが始まりとされています。

辞書でも『アメリカの発明家ホッチキスの名前に由来する』との説明がありますが、実はこれは裏付けがなく、先ほどご紹介した明治時代にはじめてこの文房具を日本に入れた会社でも公式の記録はそんざいしていないとのことです。

また、韓国でも『ホッチキス』と呼ばれており、この語源を調べるべくアメリカに調査をしたのですが、確かな証拠は得られなかったというエピソードもあります。


「ステープラ」と「ホッチキス」の違い

この二つは全く同じ文房具を指しますが、前者が『本来の意味での紙綴じを行う文房具』で後者が『日本において発明者の名前を取ってつけられたとされる紙綴じを行う文房具』という違いではっきりと分けることが出来ます。

最近では日本でもカタカナで『ステープラ』と言うケースも多くなっています。

正しい英語という意味では『ステープラ』で覚えた方が得ではあります。

まとめ

如何でしたでしょうか。

全く同じものなのに海外と日本での名称に違いが存在するのが『ステープラ』と『ホッチキス』でした。

これの逆パターンも存在しています。

例えばちり紙を『ティッシュ』と日本では呼びますが、アメリカでは『クリネックス』と会社名を呼ぶ場合などです。

この様な違いは実は多く日本語と英語で存在していますので是非調べてみてください。