「役立つ」と「便利」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「役立つ」と「便利」の違い生活・教育

この記事では、「役立つ」「便利」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「役立つ」と「便利」の違い

「役立つ」「便利」は、とても似た意味を持つ言葉です。

そのために意識せずに、両方の言葉を同じように使っている人もいます。

そこで「役立つ」「便利」の違いについて説明します。

例を挙げてみます。

「この辞書は役立つ」「この辞書は便利だ」では、少々ニュアンスが違うのが分かるはずです。

「この辞書は役立つ」は、辞書の内容が有益であることを評価しています。

一方で、「この辞書便利だ」は、辞書がコンパクトで持ち運びが簡単である、もしくは文字が大きくて読みやすいなど、使い勝手が良いことを意味します。

つまり役立つ物でも便利でない物もありますし、便利な物でも、役立たない物もあると言うわけです。

このように「役立つ」は、物や人がそれを使う人に有益なことを示していて、「便利」は、使い勝手が良いことを示しています。


「役立つ」と「便利」の使い方の違い

では「役立つ」「便利」の使い方を説明します。

「佐藤さんは、いざという時に役立つ社員だ」と言えば、佐藤さんが良い仕事をしてくれて、会社に貢献していると評価している時の表現で、とてもポジティブな印象を受けます。

しかし「佐藤さんは、いざという時に便利な社員だ」となると、うまくアゴで使える社員だとの、軽視した印象が伝わってきます。

「役立つ社員」の方が、「便利な社員」より高評価を受けているのは、誰でも気づくはずです。

このように人を褒めるときには、一般的に「役立つ」を使います。

また、不動産屋さんの広告などで「便利なマンション」「駅近で便利」と目にしますが、「役立つマンション」「駅近で役立つ」との表現方法は見たことがありません。

もちろん投資することで利益を得るなら「役立つマンション」と言うのでしょうが。


「役立つ」と「便利」の英語表記の違い

ここでは「役立つ」「便利」の英語表記を見ていきます。

「役立つ」「be useful」「be helpful」「aid」で」表現されます。

「この本や役に立つ」だと、「This book is useful/helpful」となります。

「便利」は、外来語としてすっかり定着している「Convenient」をはじめとして、「handy」「accessible」「available」で表します。

「このナイフは便利だ」は、「This knife is convenient」となります。

「役立つ」の意味

「役立つ」は(やくだつ)と読みます。

「役」は、役割や任務、もしくやすべく仕事を意味しています。

「役立つ」は、有益だ、助けになる、ためになるなど、良い意味で使われる方が圧倒的に多い言葉です。

物や人を好意的に評価するときに使う褒め言葉です。

また否定形の「役立たず」は、罵倒の時に使われ、かなりネガティブな意味を持ちます。

「役立つ」の使い方

「役立つ」は、物や人を高く評価する時に使います。

「役立つ人」と言われると、誰もが褒められていると感じ良い気分になります。

また他にも、「これを役立ててください」「役立つかどうかわかりませんが、どうぞ」など、誰かに物をプレゼントや、物を手渡したりする時にも使います。

「役立つ」を使った例文

・『就職するまでに、何か役立つ資格をとっておく方が良いでしょう』
・『こんなにたくさんビニールシートを用意しても、役立つかどうかわからないよ』
・『この大きなお鍋は、持っていたら絶対に役立つはずだよ』
・『いざという時に役立つよう、今から用意しておくべきだ』

「役立つ」の類語

「役立つ」と同じような意味を持つ言葉には、「有益」「有用」「重宝」「助かる」「便利」などがあります。

特に「重宝」は、「役立つ」の代わりによく日常会話で使われています。

「この辞書は役立ちます」は、「この辞書は重宝する」と表現できます。

しかしビジネスシーンなどでは、「有益」と表現されることが多いでしょう。

「役立つ」の対義語

「役立つ」と反対の意味の言葉には、「役立たず」があります。

しかしこれは、かなり強い罵倒言葉になります。

そのために「役に立たない」と表現する方が良いでしょう。

「便利」の意味

「便利」は(べんり)と読みます。

意味は、何かをするのに、使い勝手が良いことです。

この言葉の語源はかなりユニークです。

もともとは仏教で使われていた言葉で、大便小便が問題なく出て気持ち良いとの意味でした。

そしてこれが、気持ち良いぐらい使い勝手が良いとなりました。

技術の発展に伴い、私たちの周囲には便利なものがたくさん増えました。

代表的なのが、スマホです。

いつ、どこでも、すぐに電話ができるのは、本当に便利です。

「便利」の使い方

「便利」は物や人、そして場所に使える言葉です。

「車で行くと便利だよ」とか「便利グッズを販売」など、日常的に耳にする言葉です。

ただし「便利な人」となると、軽視されているニュアンスになります。

色々なことを手早く準備してくれる人を評価する時には、「君は便利だね」ではなく「便利」「君は役立つね」を使います。

「便利」を使った例文

・『こんな便利なものがあるとは知らなかったよ』
・『今は便利な時代になったから、こんな古いものはもう使わないでしょうね』
・『君の住んでいるマンションは、駅から近くて便利だね』
・『大きな冷蔵庫の方が、何かと便利だよ』

「便利」の類語

「便利」の類語には、「実用的」「コンビニエンス」「利便」があります。

知っての通りコンビニ、つまりコンビニエンスストアは、とても便利なお店です。

「便利」の対義語

「便利」の対義語には、打ち消しの「不」を使った「不便」があります。

まとめ

「役立つ」「便利」は、同じような意味として使うこともできます。

しかし人を評価する時に、「便利」を使うのは必ずしも高く評価しているとは限りません。

どちらかといえば、上から目線で使う言葉です。

「便利くん」などは、他の人からアゴでうまいように使われている人を表す言葉です。

こう呼ばれて、良い気分になる男性は、まずいないはずです。