この記事では、「喫緊」と「近々」と「緊急」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喫緊」とは?
「喫緊」は、すぐそこまでに重要なことが起ころうとしている様です。
「喫緊」は、現在進行形で重要なことが起きているわけではないのですが、恐らく、予想すればすぐにでも重要な事態が起きることを意味します。
例を挙げますと。
「書類作成を喫緊に行う」は、書類の作成を差し迫って行うということです。
「近々」とは?
「近々」は、別に重要な要件ではないです。
よって「近々」と言われた物ごとに対する対処はすぐに行う必要性はありませんし、場合によっては対応すらしないでよいケースもあります。
ただ、一応「近々」と言われた場合、対応する必要性がある事態が生まれるかもしれないという認識だけは持っておく必要性はあります。
「緊急」とは
「緊急」は現在進行形で物事が進んでおり、解決が望ましいことです。
もしくは起きた事態に対して注意することが重要です。
例を挙げますと「緊急事態」は解決が必要な状態を指します。
そして、「緊急」はすぐにでも行動しないと大変なことになるケースにも使用されます。
この例については、「緊急避難」などがまさにすぐに逃げないと大変なことになるケースです。
「喫緊」と「近々」と「緊急」の違い
「喫緊」と「近々」と「緊急」の違いですが、「近々」だけが別に行動を起こす必要性が無いケースが多いです。
何故なら、「近々」は、それが起こるという点やそれを解決する必要性があるという言葉ですが、「緊急性」を有してません。
よって、行動を起こさずとも解決される場合や第3者が解決することもあり得るのです。
一方、「喫緊」はいずれ対応しないと大変なことが起きる、「緊急」はすぐにでも対応しないと大変なことが起きるので、「近々」だけが大変なことが起きないという違いがあります。
よってこれらの違いは、まず、大変なことが起きるかどうかで、その問題に対してすぐに対応するか後回しであるかです。
まとめ
「喫緊」については、聞きなれない言葉ですが、簡単に言えば、いずれ対応しないといけない問題のことです。
「緊急」と似ていると言えば似ていますが、「緊急」はすでに問題が起きているが故、その場で即座に対応することが求められるという違いがあります。
「近々」については、まったくと言ってよいほど「緊急性」を感じません。
よって、「近々」という言葉でものすごく重要なことが起きるというのは、単なる予想でしかありません。
無論、この予想が当たれば「喫緊」や「緊急」のような対応が求められるケースが考えられますが、まだ、「近々」と言われているだけでは対応する必要性は無いです。
この言葉の中で、最も急を要するのは、「緊急」でこれについては、すぐに行動しないと命が無い場合もあり、「緊急避難」であれば、これは逃げないと命が危ぶまれます。
ただ、「緊急避難訓練」であれば、命の安全は保障されており、訓練ですから命が危険にさらされることはありませんが、訓練であっても即座に行動する心構えが無いと避難が必要な場合、行動しないケースも多いです。