「インディゴブルー」と「ネイビー」の違いとは?分かりやすく解釈

「インディゴブルー」と「ネイビー」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「インディゴブルー」「ネイビー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「インディゴブルー」とは?

「インディゴブルー」とは、「インディゴ」によって染めた色のことを言います。

「インディゴ」は染料のことで、青みがかった鮮やかな藍色をしています。

英語表記では「 indigo」となります。

「インディゴブルー」はジーンズなどの染料として使われています。

天然の「インディゴ」はコマツナギ属の植物から得ることができます。

元々は天然インディゴが原料でしたが、その後、合成インディゴが登場しました。

現在では合成インディゴが主流となっています。


「ネイビー」とは?

「ネイビー」とは、濃い紺色のことを指します。

「ネイビー」「濃紺」「ネイビーブルー」、あるいは「ネービーブルー」と呼ばれることもあります。

英語では「Navy」、または「Navy Blue」と表記されます。

「Navy」は英語で「海軍」と言う意味があります。

イギリス海軍が濃紺色の制服を着ていたことから、この色の名前になりました。


「インディゴブルー」と「ネイビー」の違い

「インディゴブルー」「ネイビー」の違いを、分かりやすく解説します。

「インディゴブルー」とは「インディゴ」によって染めた色のことで、青みがかった鮮やかな藍色をしています。

一方、「ネイビー」は濃い紺色のことを言います。

「インディゴブルー」は青みがかった鮮やかな藍色であるのに対し、「ネイビー」は濃い紺色のことを指します。

どちらも青系の色味ですが、違う色になります。

「藍色」「紺色」も青系の色をしています。

「藍色」は濃く、くすんだ青色をしています。

「紺色」の方は紫がかった青で、暗い色をしています。

なので、色味が異なるのが分かります。

まとめ

「藍色」の染料の原料となる「藍」は、タデ科イヌタデ属の一年草の植物です。

日本などでは以前は、「藍」から染料を得ていましたが、合成インディゴの使用が広まるにつれて、「藍」を利用することが減っていきました。

染料は古来から植物などから抽出した天然染料を利用してきました。

しかし、科学技術などの発達により、徐々に合成染料や蛍光染料が利用されるようになりました。

そのため、天然染料はコストや手間がかかるなどの理由から、使用されることがほとんどなくなっていきました。

現在では天然染料で染められたものは貴重で高価なものとなっています。

手間や原価などのコストをできるだけ下げ、安価で作りやすいものが市場に多く出回っているのは、染料の世界だけではないようです。

今では希少価値となった自然由来の色味や、ものの良さなどを改めて見直していきたいものです。