「被扶養者」と「扶養者」の違いは何なのか。
明確な基準などがあるのか。
この記事では、「被扶養者」と「扶養者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「被扶養者」とは?
「被扶養者」は「扶養者」に扶養されている人を指します。
扶養されているとは、簡単に言えば経済的援助を得て生活をしているということ。
とは言っても第三者といった他人から経済的援助を受けているわけではありません。
一般的なパターンで例えると、夫・妻・子供の3人家族の場合で夫だけが仕事を行い、収入を得ている場合は妻と子供が「被扶養者」となります。
妻がパートなどで収入を得ている場合でも扶養控除内なら「被扶養者」のままです。
また、三親等内。
つまり、配偶者や子供以外に養父母を含む父母も「被扶養者」となります。
これらの人においては「扶養者」と必ずしも同居する必要はありません。
ただし、義父母などの三親等家族などは必ず「扶養者」と同居しなければ「被扶養者」とは認められません。
そのほかにも細かな規定があり、75歳以上などの人は後期高齢者医療制度に加入するため「被扶養者」ではありません。
「扶養者」とは?
「扶養者」は経済的援助を行っている人を指します。
どんな人にでも経済的援助を行っている人を指す言葉ではなく家族などに限り経済的援助を行っている人を指す言葉が「扶養者」です。
一般的なパターンで例えると、夫・妻・子供の3人家族の場合で夫だけが仕事を行い、収入を得ている場合、夫は妻や子供に経済的援助を行う「扶養者」となります。
「扶養者」が扶養することができる相手は決められています。
三親等内の家族を基本として扶養することができる相手が決まります。
配偶者や子供、孫、兄弟、父母などの直系家族の場合は「扶養者」と必ずしも同居の必要はなく別居のままでも扶養することができます。
一方、義父母などの場合は同じ三親等でも「扶養者」との同居がなければ扶養は認められません。
「被扶養者」と「扶養者」の違い
「被扶養者」と「扶養者」の違いは明確です。
「被扶養者」は「扶養者」から経済的援助を受ける側の人。
そして、「扶養者」は経済的援助を与える人。
このように受ける側、与える側といったように正反対の関係性を持つ言葉となります。
一般的な家庭の場合、夫が「扶養者」で妻が「被扶養者」といったケースとなりますが、必ずしもそういったパターンだけではありません。
妻が働き夫は家事や子育てを担っている場合は、妻が「扶養者」。
夫が「被扶養者」となります。
また、夫婦共に正社員として働いているような夫婦の場合は、扶養者」と「被扶養者」といった関係性は一切なくなります。
そのため、結婚し働き方を選択する場合、「被扶養者」になるのかといったことも踏まえ検討する必要があります。
まとめ
「被扶養者」と「扶養者」の違いは簡単です。
経済的援助を受けている側が「被扶養者」。
経済的援助を行っているほうが「扶養者」。
この違いのみとなります。