洋服は季節に合わせて変えるものですが、季節ごとの服のうち「春服」と「秋服」はどのような違いで区別されるのでしょうか。
今回は、「春服」と「秋服」の違いについて解説します。
「春服」とは?
「春服」とは、「春の季節に着用するのに向いている衣服」を意味する言葉です。
「春服」の使い方
季節により気候がガラリと変わる日本ではそれぞれの季節に適した衣服に衣替えする習慣があります。
季節ごとに着用する衣服のうち「春に着用することを想定して制作された春向きの衣服」が「春服」です。
「春服」は春という季節の特徴に合わせた作りになっています。
寒さの厳しい冬からだんだんと気温が高くなっていく春はぽかぽかとした陽気が心地よく、心も体もウキウキと弾む季節です。
そのような心持ちを反映して「春服」にはこころが上向く明るい色使いや優しげな印象がある淡い色味が多く使われます。
花が咲き草木が芽吹く季節なのでパステルカラーやボタニカルデザインなどが多く取り入れられます。
だんだんと気温が上昇し汗ばんでくる季節なので通気性に優れる素材が多いのも「春服」の特徴です。
汗をしっかり吸収する綿やリネンなどの素材で作られた衣服ならうららかな春の日差しの下でも快適に過ごせます。
「秋服」とは?
「秋服」とは、「秋の季節に着用するのにふさわしい衣服」を意味する言葉です。
「秋服」の使い方
暑い夏を過ぎ気温が少しずつ下がってくる秋は1年のうち最も変化の大きい季節です。
前半は残暑で厳しい暑さが残り後半は冬の訪れとともに気温が急激に下がることから多くの人が衣服選びに頭を悩ませています。
「秋服」は落ちついた色合いやデザインの多さが特徴のひとつです。
季節の移り変わりがはっきりした時期であることから衣服も静かで落ち着きのあるイメージが好まれます。
カラーはトーンを抑え気味のダーク系が多用されやや大人びた印象の色使いが特徴です。
素材としては前半の暑さに対応する薄手の素材から後半の寒さに対応した防寒性に優れるものまで様々な素材が使用されます。
全体的には保温性が高いウールやナイロンなどの素材が多用され、薄手のインナーに厚手の上着を羽織るスタイルなど脱ぎ着による調整がしやすい服装が好まれます。
「春服」と「秋服」の違い
「春服」は明るく華やか、「秋服」は落ち着いていてシックというデザインや色使いの特徴がひとつの違いです。
その他にも衣服の機能として「涼しさと暖かさ」という違いもあります。
暖かくなる春に着用する「春服」は涼しさを重視し、寒くなる秋に着用する「秋服」は防寒着としての機能が求められます。
使用される素材の違いにより「春服」は軽やかさ、「秋服」は大人っぽさという印象の差も違いのひとつです。
「春服」の例文
・『春服を来てお花見に出かける』
・『春服は華やかな色使いが多い』
「秋服」の例文
・『秋服のコーデに頭を悩ませる』
・『同じ赤でも秋服に使われるのはダーク気味の赤だ』
まとめ
春と秋はどちらも1年のうち過ごしやすいとされる季節ですが、それぞれの季節に着用する「春服」と「秋服」はまったくの別物です。
見た目や着心地だけでなく機能面も異なるのでそれぞれの季節に合わせた衣服を用意して着用しましょう。