この記事では、「市役所」と「県庁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「市役所」とは?
保険証や税金、戸籍謄本の発行、災害の対策など市の行政事務を取り扱う役所のことで、町では町役場、村では村役場とが同じ役割を持っています。
政令指定都市の区は区役所が同じ役割を果たしますが、政令指定都市も含め、市にはひとつ市役所が設置されています。
この場合、区役所と市役所を兼ねる建物があることもあります。
市役所は出張所が用意されているケースも多く、発行書類などを出張所でも発行できるようにすることで、市民の距離的な利便性を高めることを目指しています。
ただし、市役所そのものは市にひとつだけ存在することが原則となっています。
また、市役所のホームページでは市の提供するあらゆる行政サービスの案内や説明がなされています。
インターネットが使えない人のために冊子の形式で行政サービスの案内をしている市も存在しています。
「県庁」とは?
県による行政手続きや申請、県立高校の入試案内や県関係の就職案内、県営施設の貸出なども行っていますが、多くの住民は県庁に訪れることなくホームページや郵送などで手続きが受けられるようになっており、直接訪れたことがないという人もいるでしょう。
県知事室が県庁の建物、県庁舎に設置されており、災害、コロナウイルスなど疫病の対策にもあたります。
議会そのものが県庁舎に設置されているケースもあり、この場合県政を進める場としても機能します。
県庁は県にひとつだけ存在しており、都では都庁、府では府庁、道では道庁という施設がかわりに存在しています。
県庁所在地はその県における首都のような立ち位置にあり、決まりではありませんが天気予報の表示の土地となるケースも多くなっています。
なお、県名と県庁所在地の地名は必ずしも一致するわけではありません。
「市役所」と「県庁」の違い
「市役所」と「県庁」の違いを、分かりやすく解説します。
「市役所」は市職員が働いている場所、「県庁」は県職員が働いている場所という点で大きく異なっており、市役所の方が手続きなどで多くの住民が訪れる施設となっています。
県庁は土地使用などより大きな手続きで訪れるケースがありこの場合は企業が訪れることが多いでしょう。
役割的に市役所は出張所が用意されているケースもありますが、県庁には出張所が用意されているケースはほぼありません。
議会が設置されている場合市議会が市役所、県議会が県庁となっています。
市役所は47都道府県にありますが、県庁は北海道、東京都、京都府、大阪府には存在せず、道庁、都庁、府庁がかわりの役割を果たしています。
まとめ
「市役所」と「県庁」は役割の方向性は近いものの、市民が多く使用するのは市役所といえ、土地活用などでは県庁に訪れて申請ということもあります。
県庁はその県のランドマーク的な立ち位置があり、天気予報の表示される土地であるケースも見られます。