「プラチナ」と「シルバー」の違いとは?分かりやすく解釈

「プラチナ」と「シルバー」の違い専門用語・業界用語

指輪やネックレスなどに使われる「プラチナ」「シルバー」は見た目が似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「プラチナ」「シルバー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「プラチナ」とは?

「プラチナ」は、白金族元素に分類される貴金属の一種です。

元素記号は“Pt”で、英語では“Platinum”と表記します。

また、和名は「白金」(はっきん)です。

「プラチナ」は、落ち着いた輝きを持つ白銀色の金属で、重厚感のある美しさを持つこと、耐久性に優れ変色しにくいこと、金属アレルギーを起こしにくいことから、宝飾品に用いられ、とりわけ婚約指輪や結婚指輪として大変人気があります。

また、化学的に安定していることから車の排ガス浄化装置の溶媒、電子部品といった工業用品にも広く利用されています。

主な産地は南アフリカ共和国で、およそ7割のシェアを占めます。

採掘できる量は極めて少なく、加工にも時間のかかることから希少価値が高く「レアメタル」とも呼ばれています。

また「プラチナ」自体は柔らかいため、加工する際はほかの金属を混合することが必要となります。

国内では、プラチナの含有率85%以上のものを「プラチナ」とみなしており、プラチナの純度が90%のものは「PT900」などと表記されます。

なお、和名の「白金」には「金=ゴールド」の文字が含まれますが「プラチナ」と貴金属の「金」“Au”は全く異なる物質です。


「シルバー」とは?

「シルバー」は、元素記号“Ag”を持つ白銀色の貴金属です。

元素記号は“Ag”、英語表記は“Silver”、和名は「銀」です。

「シルバー」は金属の中でも可視光線の反射率が最も高いため、研磨することで強い輝きを放つようになり、主に装飾品に用いられています。

「シルバー」は、紀元前から利用されている歴史の古い金属であり、銀貨、銀食器、装飾品などに広く利用されてきました。

日本にも多くの銀山が存在し、かつては海外へ輸出するほど多くの銀が採掘されていました。

また、かつては「ゴールド」より「シルバー」の方が価値が高かったのですが、世界各地で大量に採掘されるようになったことから、現在は「ゴールド」に比べ「シルバー」の価格は大幅に低下しています。

「シルバー」そのものは柔らかいため、加工する際はほかの金属を混ぜる必要があり、「シルバー」の含有率が92. 5%を超えるものが純銀とみなされます。

「シルバー」の弱点は酸化しやすく、硫黄に触れると黒ずんでしまうところです。

黒ずんだ場合は、専用のクリーナーで磨いて元の光沢を取り戻す必要があります。


「プラチナ」と「シルバー」の違い

「プラチナ」「シルバー」の違いを、分かりやすく解説します。

「プラチナ」「シルバー」は、宝飾品に使われる白銀色の貴金属で、見た目がよく似ています。

ただし、見比べてみると「プラチナ」は輝きは鈍く「シルバー」は強い輝きを放っているので違いに気付くことができます。

また「プラチナ」は比重が高いために重く、「シルバー」は比重が低いので「プラチナ」よりも軽く感じられます。

そして「プラチナ」は耐久性があり、酸化に強いので変色しません。

一方、「シルバー」は酸化に弱いため、硫黄に触れると黒ずんでしまいます。

また「プラチナ」は非常に希少性が高いため「シルバー」よりも高価です。

なお、会員のステータスなどをランク付けする際、貴金属の名前を用いることもあります。

その際は「シルバー」「ゴールド」そしてその上位に「プラチナ」がランク付けされます。

まとめ

「プラチナ」「シルバー」は見た目が似ていますが、性質や用途、価値が異なります「シルバー」よりも「プラチナ」のほうが希少で価値が高いことを覚えておきましょう。