黄色い皮の大きなかんきつ類「ばんぺいゆ」と「文旦」は、どこが違うのでしょうか。
この記事では、「ばんぺいゆ」と「文旦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ばんぺいゆ」とは?
「ばんぺいゆ」は、ミカン科ミカン属ザボン種に属する「文旦」の一種です。
漢字では「晩白柚」と表記します。
品種改良の元になった台湾の「白柚」(ぺいゆ)が晩生(成長が遅い)であることから、その名前が付けられました。
「ばんぺいゆ」はかんきつ類の中で最も大きく、直径は25cm、重さは2㎏以上になるものもあります。
「文旦」の特徴として外皮は黄色くて厚く、外皮の内側にはアルベドと呼ばれる厚さ2~3cmの白いわたがあります。
果肉はさっぱりして酸味と甘みのバランスが良く、サクサクと歯切れが良いところが特徴です。
アルベドは苦味が少なく、果肉と一緒に生食したり、外皮と一緒にマーマレードなどに加工して食べることができます。
主な生産地は熊本県です。
かんきつ類の中でも特に高級品とされる果物です。
「文旦」とは?
「文旦」【ぶんたん】は、ミカン科ミカン属ザボン種のかんきつ類です。
原産地は台湾や東南アジアで、日本には江戸時代初期に渡来しました。
別名を「ザボン」「ボンタン」ともいいます。
「文旦」は外皮が黄色くて分厚く、外皮の内側には厚いアルベドがあります。
「文旦」自体は直径15cm以上、重さ500g以上あり、かんきつ類の中でもかなりの重量感があります。
ただし、外皮とアルベドの占める割合が大きいため、皮をむいてみると果肉部分はそれほど多くはありません。
果肉は爽やかな香りがあり、酸味と甘みのバランスが良くてみずみずしい食感が特徴です。
「文旦」はカットしてわたと果肉を生食するほか、外皮とアルベドに苦味が少ないことから、砂糖で煮詰めて「ザボン漬け」に加工しても美味しく食べられます。
皮の香りが良く、部屋に置いておくだけでも存在感のあることから「柑橘の女王」とも呼ばれています。
文旦には「土佐文旦」「高岡文旦」「ばんぺいゆ」などがあり、流通しているものは高知県で栽培される「土佐文旦」が多くを占めています。
「ばんぺいゆ」と「文旦」の違い
「ばんぺいゆ」と「文旦」の違いを、分かりやすく解説します。
「文旦」はアジアから渡来したミカン科ミカン属ザボン種のかんきつ類です。
かんきつ類の中でも重量感があり、黄色い外皮と内側の厚いアルベド(白いわた)、爽やかで酸味と甘みのバランスが良い果肉が特徴です。
「ばんぺいゆ」はその「文旦」の一種で、かんきつ類最大の大きさをほこります。
「ばんぺいゆ」はほかの「文旦」よりも一回り大きく価格も高めで、高級品として扱われています。
また「文旦」といえば一般に「土佐文旦」を指していることが多く、主な生産地は高知県になります。
「ばんぺいゆ」は主に熊本県で栽培されています。
まとめ
店頭で存在感を放つ「文旦」は「かんきつ類の女王」と呼ばれています。
皮が黄色くて酸っぱそうに見えますが、果肉は甘くて爽やかな味がします。
かんきつ類で最も大きな「ばんぺいゆ」は「文旦」の一種にあたります。