この記事では、「シンガポール」と「マレーシア」の違いについて紹介します。
シンガポールとは?
シンガポールは、マレー半島の南端にあるシンガポール島とその周辺の島々からなる国です。
正式にはシンガポール共和国といいます。
赤道に近いため一年を通して高温多湿の気候です。
シンガポールという名前の由来は、12世紀にスマトラ島の王子が「シンガ・プラ」と名付けたことにあります。
シンガはサンスクリット語で獅子を意味する言葉で、プラは街を意味しています。
それを英語読みしたのがシンガポールです。
イギリス領だった歴史があり、自由貿易港とされたため東南アジアの中でも有数の国際都市として発展しました。
その後、シンガポールは独立しますが、現在は金融や貿易、交通の中心地となっています。
人口は550万人ほどで、その約75%が中華系、13%がマレー系、9%がインド系です。
外国人の割合が多く、30%に上ります。
マレーシアとは?
マレーシアは、マレー半島の南部とボルネオ島の北部からなる国です。
首都はクアラルンプールで、シンガポールとは海を隔てていますが非常に近い位置にあります。
マレーシアの人口は3,200万人ほどで、マレー系、中華系、インド系など色々な民族が住んでいる多民族国家になります。
イギリスの植民地だった歴史もあり、中国からの移民も多い影響もあって様々な文化が融合しています。
マレーシアの気候は典型的な熱帯雨林気候で、一年を通して高温多湿です。
シンガポールとマレーシアの違い
シンガポールとマレーシアは、元々は一つに国でした。
18世紀から20世紀にかけてマレーシアは、イギリスの海峡植民地であるマラヤと呼ばれる連邦でした。
日本の占領下におかれたこともあります。
1963年に、マラヤ連邦とシンガポール、北ボルネオ、サワラクが加わってマレーシアが成立したのです。
しかし、シンガポールは1965年にマレーシアから追放される形で独立します。
マレーシアはマレー人の優遇政策を掲げ、それにシンガポールの中華系の人々が反発したためです。
そのため異なる国となりました。
現在、マレーシアとシンガポールは、コーズウェイとセカンドリンクという2つの橋で結ばれています。
経済的な結びつきも強いですが、衝突することもあります。
シンガポールとマレーシアの違いを挙げると、経済力はシンガポールの方が上です。
シンガポールはマレーシアからの独立後に大きく発展し、世界でも有数の経済水準の高い国として知られています。
また、シンガポールは水資源が乏しい国で、マレーシアからの輸入に頼っています。
治安が良く交通機関も発達しているのは、シンガポールの方です。
まとめ
マレーシアとシンガポールは同じ国でしたが、シンガポールがそこから独立します。
経済的に発展しているのはシンガポールで、経済水準が高く治安も良い国として知られています。
ただし、水資源は乏しいのでマレーシアからの輸入に頼っています。