「エキセントリック」と「クレイジー」の違いとは?分かりやすく解釈

「エキセントリック」と「クレイジー」の違い専門用語・業界用語

「エキセントリック」「クレイジー」はどのような意味、違いがあるのでしょうか。

この記事では、「エキセントリック」「クレイジー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「エキセントリック」とは?

「エキセントリック」は、人の言動に対して「常識から外れている」「周りから浮いている」「風変わり」などマイナスの評価をする時に使うフレーズです。

「エキセントリック」は英語の“ eccentric”に由来しているカタカナ語で、“eccentric”と同じように「変人」「奇人」などの皮肉的なニュアンスで使われています。

“eccentric”はは「中心から外れた」というニュアンスを持つ言葉であり、一般的な価値観から外れている様子に対して「エキセントリック」が用いられます。

周りとは違う独特な言動や風貌に対し「奇妙だ」「趣味が悪い」と揶揄するフレーズになりますが、音楽や芸術に携わるアーティストに対してはプラスの意味で「非凡」「奇才」「独創的」と評価する使い方がされることもあります。


「クレイジー」とは?

「クレイジー」「狂気じみている」「普通ではない」「どうかしている」などマイナスの意味を持つフレーズです。

また「夢中になっている」「熱狂している」「最高」などのポジティブな意味も持っています。

「クレイジー」は、英語の“crazy”に由来しているカタカナ語で、日本語として使われる「クレイジー」は英語の“crazy”が持つそのままのニュアンスで使われます。

“crazy”の基本的な意味は「気が狂った」「理性を失っている」であり、カタカナ語の「クレイジー」も常識から外れた言動に対し「普通ではない、どうかしている」など揶揄するときに用いられます。

そのほか「熱狂する」「夢中になる」という意味もあり、ほかのことが考えられないくらい何かに心を奪われる様子を指すときにも使われます。

また“crazy”「すばらしい、最高」というほめ言葉の意味合いも持っており、「すごい!」「ヤバい!」のような俗語的な言い回しをするときに「クレイジー」が用いられます。

良い意味でも悪い意味でも他人の言動に驚いたとき口にすることが多いフレーズともいえるでしょう。


「エキセントリック」と「クレイジー」の違い

「エキセントリック」「クレイジー」の違いを、分かりやすく解説します。

「エキセントリック」「クレイジー」は、どちらも常識的ではないものを形容するときに用いるフレーズですが、意味は少し異なります。

「エキセントリック」「一般的な価値観から外れている」というニュアンスが強く、「風変わり」「周りから浮いている」など意味を持ちます。

一方「クレイジー」「普通ではない、理性を失っている」というニュアンスを持ち「狂気じみている」「熱狂している」などの意味を表します。

基本的にはどちらも、揶揄する意味合いが強いフレーズです。

ただし場面によっては、プラスの意味で使われることもあります。

「エキセントリック」は才能が並外れていることを評価するときに、「クレイジー」「すばらしい!最高!」と感嘆するときに使われます。

「エキセントリック」の例文

・『彼のファッションセンスはエキセントリックすぎて理解できない』
・『あの人はこだわりが強くエキセントリックな性格だ』
・『エキセントリックなダンスで観衆を魅了する』

「クレイジー」の例文

・『彼のふるまいは非常識でクレイジーとしか言いようがない』
・『クレイジーなファンに追いかけられる』
・『何度でも聞きたくなるようなクレイジーな音楽だ』

まとめ

「エキセントリック」「クレイジー」は似ていますが、ニュアンスが少し異なります。

どちらも日本語の日常会話ではあまり使わない刺激的なフレーズです。

言葉の意味を知っておくと、目にしたときに「どういう意味だろう?」と戸惑うことが少なくなるでしょう。