「公簿面積」と「実測面積」の違いとは?分かりやすく解釈

「公簿面積」と「実測面積」の違い専門用語・業界用語

こちらの記事では、「公簿面積」「実測面積」の違いに関して分かりやすく説明していきます。

「公簿面積」とは?

公簿面積とは、こうぼめんせきという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、官公署が法令に基づき作成し備えている帳簿という意味の公簿の漢字に、線で囲まれている平面の一部分の広さといった意味の面積の漢字を付け足す事により成立した言葉となっています。

だからこそ公簿面積は、登記簿上に記載されている面積を表すのです。


「公簿面積」の言葉の使い方

公簿面積は、登記簿等に載せられている土地の面積に対して使われる言葉となっています。

ただしそこで注意が必要なのは、登記簿に記載されているこの公簿面積が実際の土地の面積を表していないケースがある点です。

特に先祖代々で引き継いだ様な土地は、税を少なくするためにいい加減な測量によって過小申告している事が特に珍しくなかったりします。

そのため公簿面積は、実際のその土地の面積を示していないケースがあり、あくまで登記簿上の面積に対して使用すべき言葉です。


「実測面積」とは?

実測面積は、じっそくめんせきという読み方をする言葉となっています。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、計器を利用して測量を行うという意味を持っている実測の文字に、平面の広さいう様な意味を有する面積の文字を加える事で完成した言葉です。

以上の事から実測面積は、実際に現地で測量を行う事によって出された面積を指し示します。

「実測面積」の言葉の使い方

実測面積は、正しい測量法に基づいて導き出された面積に対して用いるべき言葉です。

しかも正しい面積を割り出すために、土地家屋調査士といった有資格を持つ者に依頼し、土地の面積調査を行った結果出されるのが、この実測面積となります。

不動産売買においてトラブルを回避するには、実測面積を出した上で行われる実測売買が望ましいとされているのです。

「公簿面積」と「実測面積」の違い

公簿面積と実測面積の文字表記を並べて見比べてみると、公簿と実測という漢字の違いを直ぐに発見する事が出来ます。

所がその後に続くのはどちらも同一の面積の漢字であり、共に文字通り土地の面積を表す言葉として使用されているのです。

お陰でいざ使い分けを意識すると、どちらをチョイスするかで迷う人もいますが、それぞれの言葉が表す意味をしっかり把握すれば問題なく使い分けが出来ます。

まず公簿面積は、登記簿に記載されている面積を表すのです。

一方の実測面積は、実際にその土地を測量した上で出される、正確な面積を示します。

まとめ

2つの言葉は双方共に面積という漢字が使われており、文字通り物件の面積に関連した言葉同士です。

ですが最初に用いられる2文字が明らかに違う事で、示す意味合いにも相違点を見出す事が出来ます。

ちなみに公簿面積は、あくまで登記簿に記載されているその土地の面積を示す言葉であり、実際の面積よりも過小申告されているケースがあるので注意が必要です。

対する実測面積の方は、有資格者に依頼して実際に土地を測量した上で導き出される面積の事であり、本当の土地の面積を知る事が出来ます。