この記事では、「非常勤職員」と「パート」の違いについて紹介します。
非常勤職員とは?
「非常勤」は、勤務形態を表す言葉の一つで、常勤と区別するために用いられます。
常勤職員はフルタイムで働く労働者のことをいい、基本的に事業所などが定めている勤務時間帯の最初から最後まで働くこと人を指します。
1日の労働時間は8時間以内で、1週間の労働時間は40時間を超えてはいけないと法律によって定められています。
そのため1日に8時間、週に5日ほど働いている人はフルタイムといえるでしょう。
フルタイムで働く人に比べて、労働時間が短い人を非常勤職員ということが多いです。
ただし、明確な定義などはありません。
職場によって、非常勤職員の扱いは違うことも多いです。
契約期間が定められている有期雇用の人もいますし、そうではない場合もあります。
また、補佐的な業務をすることが多いですが、専門的な資格や知識を持って短時間働く人もいます。
非常勤職員は常勤職員よりも収入は低い傾向にありますが、高度なスキルを持っている場合、非常勤職員でも高収入を得ていることもあります。
それから看護師や介護士、警備員などシフト制で元々変則的な勤務体系になっている場合には非常勤職員ということはあまりないようです。
パートとは?
パートとは、パートタイムで働く労働者のことをいいます。
アルバイトという場合もありますが、明確な違いはありません。
ただし、高校生や大学生といった若い世代が働く場合にはアルバイトということが多く、家庭の主婦などが働く時にはパートということが多いです。
パートは、会社が定める正規の勤務時間のうちの一部だけ働くことになります。
ただし、会社によっては正社員と区別する意味でパートというところもあります。
パートは本来勤務時間が短い人をいうのですが、正社員ではなくフルタイムで働く人もパートといったりします。
フルタイムパートと呼ばれることもあります。
フルタイムで働いているのにパートタイムを意味するパートというのは混乱してしまいますが、正社員とは違う雇用形態であることを示すためパートという言葉を使っているのです。
非常勤職員とパートの違い
非常勤職員とパートは、フルタイムで働く常勤職員よりも労働時間が短いのは共通しています。
非常勤職員は国やその機関、地方公共団体などで使用することが多い言葉です。
学校や病院などで使われることもあります。
それに対してパートは、一般的な会社で使われることが多い言葉です。
レストランなど飲食店で働く場合などもパートやアルバイトという名称が使われています。
まとめ
非常勤職員とパートは勤務形態を表す言葉ですが、大きな違いはありません。
フルタイムで働く常勤よりも短い時間で働く人をいいます。
非常勤職員が国や地方公共団体、病院、学校などで使われることが多いのに対して、パートは一般企業で使われることが多い言葉です。