この記事では、「尾根」と「稜線」の違いを分かりやすく説明していきます。
「尾根」とは?
尾根とは、おねという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、山裾のなだらかに伸びた部分や物事の終わりといった意味の尾の文字に、物事のもとや植物のねの部分といった意味がある根の文字を加える事により完成した言葉となっています。
以上の事から尾根は、山の峰と峰とを結んで高く連なっている部分を表すのです。
「尾根」の言葉の使い方
尾根は、谷と谷に挟まれた山地の1番高い所の連なり、という意味で使われる言葉となっています。
シンプルに表現すれば山の連なり表す言葉であり、尾根を伝って山から山へと登って行く事を、尾根歩きといった形でこの言葉を使用して表現したりもするのです。
基本的に登山用語として使われている言葉であるため、登山に興味がない人はこの言葉を聞いた事がある程度で、意味まで把握していない人が少なくありません。
「稜線」とは?
稜線とは、りょうせんという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、物体のかどやかどだっているといった意味を持っている稜の漢字に、繋がりや描かれた筋といった意味を所有している線の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ稜線は、山の峰から峰へと続いている線を示すのです。
「稜線」の言葉の使い方
稜線は、山域のピークと呼べる尾根を結ぶ事で出来た線に対して用いられる言葉となっています。
山のピークとピークを結ぶ事で生じるラインを示す言葉であり、稜線の中でも特に顕著と言える様な尾根の連なりを、主稜線という風にこの言葉を使用して表現したりするのです。
つまりは、山の1番高い所を結んで出来る線を示す言葉として用いられています。
もっとも日常生活で見聞きする機会はほぼない言葉であるため、登山に興味がない人には馴染みがない言葉です。
「尾根」と「稜線」の違い
尾根と稜線の文字表記を並べて見比べを行ってみると、共通する漢字はなく全然違う文字が使用されている言葉同士である事に気付く事が出来ます。
所が主に登山の際に見聞きする言葉であるという共通点があり、意味も似ているのでどっちがどっちだか分からなくなる人も珍しくありません。
そのためそれぞれの持つ意味を、きちんと把握する事が大事です。
まず尾根は、山頂と山頂の連なりを表す言葉となっています。
一方の稜線は、山々の峰を結んで生じるラインといった意味を示すのです。
まとめ
2つの言葉は、どちらも基本的に登山用語として使用される言葉となっています。
なので登山に興味がない人は、混同する恐れのある言葉同士であるため、それぞれの意味をしっかり理解しておく事が重要です。
ちなみに尾根は、山の峰と峰を結ぶ事で生じる高く連なりのある所に対して使用される言葉となっています。
対する稜線は、山の頂上と頂上を結ぶ事によって生じる線に対して用いるべき言葉です。