国語の授業で学ぶ文章の書き方には「作文」と「小論文」があります。
この記事では、「作文」と「小論文」の違いを分かりやすく説明していきます。
「作文」とは?
「作文」とはテーマや読んだ本に対して文章を書くことを示す言葉です。
作文には特定の情報を伝達する目的で作られるものであり、これを意識して書く勉強を義務教育で学びます。
「作文」を作る際にはテーマを決めてやるものが多く、比較的自由に書くことが可能です。
「作文」の中でも有名なものとしては読書感想文があり、これは個人の感想や主観を書いてよいものとされています。
夏休みの日記も一種の「作文」であり、これは感情や体験したことを書くことで有名です。
「作文」は自分が考えたことや感じたことを自由に書くものであり、書くことの楽しさを学ぶ目的も存在します。
「小論文」とは?
「小論文」とはテーマや本について内容を客観的に分析して自分の意見を書く時に使う言葉です。
「小論文」は客観的な考え方や道筋に沿った展開を求められるので、論理的な考え方が身に付きます。
「小論文」には自分の感想や主観的な考えを述べることは望まれていません。
テーマに対して根拠を見つけて自分の主張を展開するのが大切であり、より高い学習や議論に参加するための練習となるのが特徴です。
「小論文」は受験の科目として導入しているところも多く、「作文」よりも高い質が求められているので個別に学ぶ必要があります。
もちろん学校でも「小論文」の書き方は学ぶことが可能ですが、受験対策として塾で「小論文」のコースを取る受験生は多く存在します。
「作文」と「小論文」の違い
「作文」は基本的に感想や体験談という形を取り、主観的な内容を多く含むのが特徴です。
「小論文」はテーマに対して客観的な分析して根拠を示しながら自分の意見を展開するのが特徴であり、論理的な文章の書き方を学ぶことが可能です。
受験科目として「小論文」を導入している学校は多くあり、塾などで専門の対策やコースを取る受験生も最近では増えてきました。
「作文」の例文
・『作文が好きだったので、ブログも毎日更新しています』
・『娘の作文を見たが、勢いがあって面白かったです』
「小論文」の例文
・『小論文の勉強をしっかりとしたので、大学の論文作成に役立っています』
・『小論文が苦手だったので、社会人になってから学びなおしをしたいと思っています』
まとめ
文章の書き方には主観的な感想や体験である「作文」や、客観的な主張や展開である「小論文」があります。
最近はSNSやブログによって個人が簡単に文章を書くことが可能になりました。
SNSで書く文章は色々な形がありますが、基礎能力である「作文」や「小論文」を学んでおくと上手に書くことが可能です。
「小論文」は大学生や社会人になっても論理的な書き方として様々な場面で役に立ちますし、フェイクニュースを見分ける判断力も身に付きます。