この記事では、「健康診断」と「人間ドック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「健康診断」とは?
「健康診断」は、「会社や自治体で受けられる、年に一回の定期的な健康の検査」を指します。
主に、「一般健康診断」と呼ばれるもので、労働安全衛生法に基づき、年に一度の受診が義務付けられています。
会社負担などで受診できるのが特徴で、無料または低費用になります。
身体測定をはじめ、尿検査、血液検査、バリウム検査、心電図測定、胸部レントゲンなどが主な検査内容となっています。
また、年齢に合わせて、生活習慣病の予防・早期発見を目的にした「特定健康診査(特定健診やメタボ健診)」も行われています。
「人間ドック」とは?
定期的な健康診断において、より細部への多項目にわたる検査を行うのが、「人間ドッグ」です。
自己負担となることが多く、一般健康診断や特定健康診査に比べ、費用がかかります。
「ドック」とは、「船の建造・修理工場」を指します。
「人がドックに入り、健康状態を調べ、診断する様子」になぞらえて、「人間ドック」と表現されていると言われています。
「人間ドック」では、健康診断での検査項目の他に、肺機能検査、胸部・腹部CT検査、腹部超音波検査、腫瘍マーカー、胃カメラなどが加わります。
健康診断では気付けなかった病気の発見にも繋がり、医師との面談や診察により、日々の健康的な不安を相談することもできます。
「健康診断」と「人間ドック」の違い
「健康診断」と「人間ドック」の違いは、いくつかあります。
「健康診断」は定期受診が義務付けされていますが、「人間ドック」の受診は義務化されていません。
「健康診断」は、会社負担などにより受診者の費用負担が軽減されますが、「人間ドック」は受診者の費用負担があります。
一番の違いと特徴は、「検査項目の数」です。
「人間ドック」は、徹底的に健康検査をしますので、とても多くの項目についての検査を行います。
ですから、「人間ドック」は検査にかかる時間も長くなります。
「健康診断」では、検査時間は2時間程度になります。
「人間ドック」においては、がん検査、脳検査、女性特有の検査などに関するコースが用意されており、必要に応じて選ぶことが出来る仕組みもあります。
費用は掛かりますが、「自分の健康と安心は何よりも価値がある」と考えるならば、定期的に受信するのが賢明と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「健康診断」と「人間ドック」は、どちらも「健康を維持するための診断」です。
一般的な「健康診断」よりも「人間ドック」のほうが、より緻密な検査であるため、病気の早期発見に繋がり、重大な病気の予防や治療に大きく役立ちます。
年齢と共に、健康への不安や悩みも増えてくるものです。
一般健康診断を定期的に受診している人でも、「将来の健康と安心」のために、「人間ドック」の定期健診が良いとされています。
ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。