この記事では、「アイソレートプロテイン」と「ホエイプロテイン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アイソレートプロテイン」とは?
「アイソレート」とは、「分離させた」という意味です。
「プロテイン」とは、「たんぱく質」という意味で、最近ではダイエット用語として、たんぱく質を主成分としたサプリメントのことを、「プロテイン」と呼ぶことが多くなりました。
ですから、「アイソレートサプリメント」は、「分離させたサプリメントのプロテイン」という意味合いになりますが、何を「分離させた」のかというと、それは「乳糖」です。
「乳糖」は牛乳などに含まれる糖分で、人によってはこの「乳糖」を摂取すると、うまく体内で分解できず、おなかの調子が悪くなる場合があります。
そこで、この「乳糖」を「プロテイン」から「分離」させてあらかじめ除去しておくことで、体調を崩さずにプロテインサプリメントを活用できるようにしたものが、「アイソレートプロテイン」です。
「ホエイプロテイン」とは?
「ホエイ」とは、「乳清」のことです。
「乳清」は、身近な例をあげると、ヨーグルトの蓋を開けると、上澄みに半透明の液体をよく見かけます。
あれが「乳清」つまり、「ホエイ」です。
「ホエイ」は「ホエー」と表記される場合もありますが、意味は同じです。
「ホエイ」の成分として、乳糖、たんぱく質、塩分、脂肪分などが含まれており、栄養価も高く健康に良いとされています。
この「ホエイ」をフィルターなどで「ろ過」して作られたのが、「ホエイプロテイン」です。
「アイソレートプロテイン」と「ホエイプロテイン」の違い
「ホエイプロテイン」は、身体を鍛えたい人や、ダイエットを行う人に親しまれている食品ですが、「ホエイ」に含まれる「乳糖」が身体に合わない人もいます。
そこで、多くに人に活用してもらえるように、「乳糖」を出来るだけ取り除いた「アイソレートポロテイン」を製造する方法が生み出されました。
一般的なホエイプロテインを製造する工程は、WPC製法と呼ばれています。
対して、アイソレートプロテインを製造する工程は、WPI製法と呼ばれています。
どちらも、ホエイから抽出したプロテインですが、アイソレートタイプの方が「たんぱく質」を多く含んでいます。
また、WPC製法は低コストで行えますので、商品も低価格になりやすいのですが、「乳糖」の成分を多く含んでしまいますので、体調に合わせて使う工夫が必要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「アイソレートプロテイン」と「ホエイプロテイン」は、どちらも「乳清」から抽出した、栄養価の高い健康食品サプリメントであることが分かりました。
多くの日本人の体質として、「乳糖」を分解するのが苦手な「乳糖不耐症」であることが、研究結果で明らかになっています。
そんな日本人の体質に合わせて作られたのが「アイソレートプロテイン」であると言えるでしょう。
筋力アップやダイエットに興味のある方は、「アイソレートプロテイン」や「ホエイプロテイン」を試してみてはいかがでしょうか。