「ジャンボにんにく」と「普通のにんにく」は、大きさ以外に何か違いがあるのでしょうか。
この記事では、「ジャンボにんにく」と「普通のにんにく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジャンボにんにく」とは?
「ジャンボにんにく」はヒガンバナ科ネギ属の香味野菜です。
紫色の花を咲かせた後、土に埋まっている鱗茎(りんけい)が膨らみ、野菜として収穫されます。
リーキ(ポロネギ)に近い品種の植物で「普通のにんにく」とは別の品種になりますが、「普通のにんにく」を大きくしたような外見をしているため、そのような名前で呼ばれています。
産地は鹿児島県や長崎県などで、温暖な地域で盛んに栽培されています。
「ジャンボにんにく」は「普通のにんにく」の5~10倍の大きさがあり、実が大きいので食べごたえがあります。
においのもと「アリシン」の含有量が少ないため、にんにく特有のにおいはそれほど強くありません。
薬味や風味付けとして利用するほか、「普通のにんにく」よりも実がほくほくしていることから、そのまま焼いたり揚げたりする食べ方も好まれています。
「普通のにんにく」とは?
「普通のにんにく」とは、ヒガンバナ科ネギ属の香味野菜「ニンニク」のことです。
日本では青森県、香川県で栽培が盛んにおこなわれています。
5月頃に白い小さな花を咲かせた後「鱗茎」が膨らみ、この部分がニンニクとして収穫されます。
また花茎は「にんにくの芽」と呼ばれ、主に中華料理などの炒め物に使われます。
「普通のにんにく」は食欲をそそる強い香味が特徴で、肉料理のにおい消しや風味付けには欠かせません。
ただしにおいが強烈なため、一度に大量に使うと口臭の原因になってしまいます。
「普通のにんにく」に含まれるにおいのもと「アリシン」はビタミンB1の吸収を高め、疲労回復や滋養強壮に効果があるとされています。
なお、豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれることから、肉料理に薬味や風味付けとしてニンニクを使う方法は、理にかなった調理法ともいわれます。
生の「普通のにんにく」は刺激が強いため、一度に大量に摂取すると健康を害する可能性があり、食べ過ぎには注意が必要です。
「ジャンボにんにく」と「普通のにんにく」の違い
「ジャンボにんにく」と「普通のにんにく」の違いを、分かりやすく解説します。
「ジャンボにんにく」と「普通のにんにく」はヒガンバナ科ネギ属の香味野菜です。
食用される鱗茎は外見がよく似ているため、「ジャンボにんにく」は「普通のにんにくを大きくしたもの」と思われがちですが、それぞれ品種は異なります。
「普通のにんにく」はニンニク、「ジャンボにんにく」はリーキに近い品種です。
大きさが違うだけでなく、においの強さ、食感や味、産地にも違いがみられます。
まとめ
「普通のにんにく」は香味が強く「ジャンボにんにく」はにおいがマイルドで食べごたえがあります。
「ジャンボにんにく」と「普通のにんにく」は同じニンニクと思われがちですが、品種が異なるということを覚えておきましょう。