この記事では、「きな粉」と「大豆粉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「きな粉」とは?
炒った大豆をひいて粉にしたものです。
製造方法を簡単に説明します。
原料は丸大豆です。
国産原料だけを使用したものや、アメリカやカナダなどから輸入した原料を使用したものがあります。
大豆は乾燥した状態で加熱をします。
加熱方法はメーカーによって異なりますが、回転式焙煎機にかけたり、熱風焙煎をしたりしています。
回転式焙煎機の場合は、220℃で30秒ほど焙煎されます。
これを粉砕をすると完成します。
乾燥しているため、このまま口に含むとパサパサ、もそもそとします。
そのため、何かに加えたり、混ぜたりなどして食べられています。
手軽な摂取方法はドリンクです。
豆乳や牛乳などに混ぜて飲むことができます。
「きな粉」にはちみつや砂糖などを加えてペースト状にしたものは、食パンにつけて食べるとおいしいです。
お菓子の材料にもされています。
たとえば、クッキー、パンケーキ、パウンドケーキ、ドーナッツなどです。
お菓子に使われることが多いのですが、煮物やドレッシングに加えるなど、食事にも取り入れることができます。
「きな粉」の言葉の使い方
大豆を炒って粉にしたものを指して用いる言葉です。
炒るという工程が必ず行われているます。
「大豆粉」とは?
大豆を粉砕して粉にしたものです。
丸大豆を生のまま粉砕した製品が多いです。
しかし、生のまま粉砕したものは、大豆特有の臭さが気になることがあります。
臭さを軽減するために、低温焙煎するなどの工程を経ている製品もあります。
焙煎は高温でじっくりとは行わず、行うとしたら低温です。
じっくり高温で焙煎をすると、大豆は茶色っぽくなります。
一方、生や低温焙煎の場合は焦げ付きをすることがなく、やや白っぽい色になります。
低温焙煎したものであっても、生に近い状態なので、このまま食べることはできません。
生の豆類を消化によくありません。
「大豆粉」は加熱する必要があります。
これを使った料理には、ドーナッツ、フィナンシェ、カップケーキ、揚げ物などがあります。
お菓子に使われることが多いです。
大豆は畑の肉といわれており、タンパク質を多く含んでいます。
小麦粉に比べて糖質が少なく、これを用いれば糖質を抑えたお菓子を作ることができます。
「大豆粉」の言葉の使い方
大豆をそのまま粉にしたものです。
生のものが多いです。
「きな粉」と「大豆粉」の違い
丸ごとの大豆を粉にしているという点が同じです。
違いは加熱をしているかです。
前者は焙煎をしており、芯までじっくり火が通されています。
加熱処理されているので、そのまま食べることが可能です。
後者は製品にもよりますが、生のまま粉にしています。
生なので食べる際には加熱をします。
まとめ
2つのものは大豆を粉にしたものという点では同じですが、加熱をしているのかという点に違いがあります。