この記事では、インターネットの「回線」と「プロバイダ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「回線」とは?
「回線」とはインターネットに接続し、データをやり取りするための設備です。
固定電話では遠くの相手と話すためには電話回線を使い、その「回線」を通して声を電気信号の形でやり取りします。
インターネットにおいてもその基本構造は同じです。
ネット上のデータと、手元の端末にあるデータやそれを操作した際の信号は、電気的な信号となって「回線」を通り、インターネットサーバーと各端末間を行き来します。
この電気信号がサーバーと端末を行き来するための通り道にあたるものが「回線」と言えるでしょう。
「回線」というとコードやケーブルのように線の形をした物質のように思えるかもしれませんが、電波による無線通信形式の「回線」もあるため、「回線」を利用している人が必ずしもコードやケーブルを使用している訳ではありません。
「プロバイダ」とは?
「プロバイダ」とはインターネット用の「回線」で繋がれている端末を、実際にインターネットに繋げる役割を持つ業者です。
インターネットを使用するには道にあたる「回線」が繋がっている必要がありますが、それだけではインターネットと接続できません。
「回線」はあくまでも道であり、その先の目的地であるサーバーを利用するには、また別の許可が必要です。
そしてそういったネットサーバーと接続できるように許可を貰い、インターネットへの道案内をして、実際にインターネットを使用可能にするのが「プロバイダ」の役目と言えます。
「回線」という道路は同じなのに、「プロバイダ」によって通信速度が変わりますが、これは「プロバイダ」ごとに処理速度が違かったり、通信しすぎている人には制限をかけますが、その基準が違うことが原因です。
「回線」と「プロバイダ」の違い
「回線」と「プロバイダ」の違いを、分かりやすく解説します。
インターネット上のデータをやり取りするためにサーバーと端末を繋げるものが「回線」です。
それに対して「プロバイダ」は、インターネットの使用許可を出してインターネットを使えるようにする業者になります。
「回線」はインターネットを使うための道路というインフラにすぎず、「プロバイダ」は道路と目的地であるサーバーの間に設けられた関所であり案内人でもあると考えればよいでしょう。
通信速度においては、「回線」によって物理的に出せる最大速度が決まり、「プロバイダ」が契約コースごとに、出してもいい速度上限を定めます。
まとめ
大まかに言えば「回線」はネット用の道で、「プロバイダ」はネット用の道先案内人です。
どちらも通信速度に影響を与え、「回線」業者兼「プロバイダ」業者という企業も増えているので混同される機会も増えましたが、ネットを利用するにあたり請け負っている役割は、「回線」と「プロバイダ」で全く違います。