この記事では、「強盗傷人」と「強盗致傷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「強盗傷人」とは?
強盗傷人は、ごうとうしょうじんという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事となりますが、暴力を使用する等して他人の金品を奪うという意味の強盗の漢字に、人を傷つけるや傷害という意味がある傷人の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ強盗傷人は、強盗を行う際に故意に人を傷つける犯罪行為を表すのです。
「強盗傷人」の言葉の使い方
強盗傷人は、文字が示す通り、強盗という犯罪行為が行われた時に同時に他者に傷を負わしてしまったという罪に対して、使われる言葉となっています。
より詳細に説明すると、この強盗傷人は他者の金品を強奪するという強盗行為を行った際に、人を傷つけるという意思を持って、実際に人を傷つけてしまった場合に、問われる罪となるのです。
「強盗致傷」とは?
強盗致傷は、ごうとうちしょうという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、脅迫や暴力を使い他者の金品を奪い去るという意味を持っている強盗の文字に、犯罪行為の結果として他人に傷を負わせるという意味を有する致傷の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から強盗致傷は、他者の所有物を奪う時に相手に傷を負わせるという罪を示します。
「強盗致傷」の言葉の使い方
強盗致傷は、相手の金品を脅迫する等して強引に奪う際に、同時に他人に怪我を負わせてしまったという罪を示す言葉です。
とはいえ本来は脅すだけのつもりで相手を傷つける意思はなかったものの、相手に抵抗される等して意図せず相手を傷つけてしまった場合に、問われる罪となっています。
この様に傷害の罪の方は、故意ではなかったというのが、ポイントとなる言葉です。
「強盗傷人」と「強盗致傷」の違い
強盗傷人と強盗致傷の文字表記を並べて見比べを行ってみると、人と致という漢字の違いを見付ける事が出来ます。
所がその他の3文字は同じで、どちらも犯罪行為という罪を表現する言葉であり、かなり似通った言葉同士です。
とはいえ漢字に違いがある事で、表す意味合いには違いがあるので、そこを理解すれば上手に使い分けを行う事が出来ます。
まず強盗傷人は、強盗の罪を犯すと同時に他人に傷を負わせるという罪を意図的に犯してしまった際に問われる罪を表すのです。
一方の強盗致傷も同じく、強盗行為と共に他人を傷つけてしまった際に問われる罪を示します。
ただしこちらは、脅すだけで傷つける意思がなかった場合に、問われる罪となるのです。
まとめ
2つの言葉は、4文字中3文字の漢字が同じであり、どちらも犯罪行為に対する罪という意味を持つ言葉同士となっています。
もっとも漢字が1つ違う事で、示す意味のニュアンスには相違点が生まれているので、そこを理解すればきちんと使い分けが可能です。
ちなみに強盗傷人は、強盗行為を行っている時に、意図して他者に傷を負わせたという罪を表す際に使われる言葉となります。
対する強盗致傷は、強盗行為を行っている時に相手に抵抗される等して、意図せずに他人に傷を負わせてしまった事を示す時に用いられる言葉です。