裁縫技術には「和裁」と「洋裁」の二つの種類があります。
この二つの裁縫技術にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「和裁」と「洋裁」の違いを解説します。
「和裁」とは?
「和裁」とは、「和服を仕立てるための裁縫技術」です。
「和裁」の使い方
着物や浴衣、羽織や甚平など古くから伝わる洋服を仕立てるための裁縫技術が「和裁」です。
日本に古くから伝わる伝統的な裁縫技術であり、衣服と言えば和服だった明治以前までの日本では裁縫技術の全てが「和裁」でした。
江戸時代が終わり開国して西洋文化が入ってくると海外の裁縫技術と区別する意味で「和裁」という言葉が使われるようになります。
作業は基本的に手縫いで行われミシンを使うのはごく一部です。
使用する道具も伝統的な形の物が使われています。
「洋裁」とは?
「洋裁」とは、「洋服を仕立てるための裁縫技術」です。
「洋裁」の使い方
我々が普段着用している洋服を仕立てるための裁縫技術のことで、デザインから型紙をおこして布を切り出し縫製して仕上げるまでの一連の技術を総称する言葉です。
現在では裁縫といえば一般的に「洋裁」を指します。
効率よく作業するためにミシンなどの機械を積極的に使用します。
「和裁」と「洋裁」の違い
「和裁」と「洋裁」の違いは「仕立てる衣服の種類」です。
着物を仕立てるための裁縫技術を「和裁」、洋服を仕立てるための対応技術を「洋裁」といいます。
使用する道具や作成手順など細かい違いもありますが、そもそも作り上げる衣服が全く異なり技術的な違いも完成させる衣服の違いによるものです。
「和裁」の例文
・『着物を仕立てるために和裁を習う』
・『和裁では布地を直線的に裁つ』
「洋裁」の例文
・『洋裁をするならミシンは必須だ』
・『家庭科の授業で洋裁を習う』
まとめ
同じ裁縫技術でも「和裁」と「洋裁」では使う道具も作成手順も何から何まで全く異なります。
和服と洋服の違いで区別されるので混同しないように注意してください。