「直ちに」と「すぐに」の違いとは?分かりやすく解釈

「直ちに」と「すぐに」の違い生活・教育

この記事では、「直ちに」「すぐに」の違いを分かりやすく説明していきます。

「直ちに」とは?

「直ちに」は、時間の概念において、ものすごく短い時間を「直ちに」と呼びます。

よって、「直ちに」の意味は、ものすごく短い間にという意味です。

例を挙げますと、「直ちに書類を仕上げます」という言葉は、短時間で書類を仕上げますという意味になります。


「すぐに」とは?

「すぐに」は、「直ちに」や、「直に」という言葉より柔らかな印象を与える言葉です。

意味自体は、「直ちに」と同じで須賀、表現上柔らかな印象を与え、その場で仕上がるようなもののことを「すぐに」と呼びます。

例を挙げれば「すぐに食事をお持ちします」と言えば、かしこまらずに、即座に食事を持っていくというニュアンスになるのです。


「直ちに」と「すぐに」の違い

両者の違いは受け止める側が持つニュアンスが異なります。

「直ちに」は、ビジネスマンが使用する言葉で、相手に対してかしこまり即座に対応することですが、「すぐに」は、時間軸が即座であることを柔らかく述べているため、印象においては砕けており、ビジネスのような上下関係を気にする場においてはふさわしくありません。

「直ちに」の例文

・『直ちに書類を作成いたします』
この例は、正しい「直ちに」の使い方で、ビジネスにおいては、即座に書類を作成することを宣言しています。

「直ちに」は、相手に対して形式を重視し、いわばよい印象重視です。

よって、ビジネスでは、「すぐに」とあまり言わないのは、上下関係があるビジネス社会において相手に対する印象を意識するが故になります。

「すぐに」の例文

・『すぐにご飯ができるからね』
この例は、お母さんなどが食事がもう出来上がるということを述べるテンプレート的な言葉です。

「すぐに」は、丁寧語や謙譲語というような感じの形式などはどうでもよく、事実がどうであるかが最重要です。

なので、お母さんが食事を提供する際、相手に対して敬意や上下関係を気にしていないがゆえ、「すぐに」という言葉をお母さんは使用しています。

逆に亭主関白であるおうちであれば、「直ちに食事が出来上がります」というような感じでお母さんは周囲に気を使っているわけです。

まとめ

「直ちに」「すぐに」の違いですが、ものすごく簡単に言えば、気を使っているかそうではないかと考えるとよいです。

「直ちに」は、ビジネスで相手に気を使うために述べる言葉で、いわば配慮するための言葉になります。

一方、「すぐに」は、事実がどうだと述べるだけで相手に対して配慮しません。

だから、お母さんが食事がもうできたよと述べるのは、「すぐに」になり、お母さんが、「直ちに」や、「直に」というとお母さんは家族内に気を使っているとなるのです。

しかしながら、ビジネスマンでも、「すぐに書類が出来上がります」と述べる方もいるため、ニュアンスを気にしないのであれば、「直に」だろうと、「すぐに」だろうと、「直ちに」だろうと関係ないです。