食事を意味する言葉として「料理」と「ご飯」というふたつの言い方がありますが、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「料理」と「ご飯」の違いについて解説します。
「料理」とは?
「料理」とは、「食用の材料を加工し食べられるものをつくり上げること」もしくは「加工によって作り上げられた食べ物」を意味する言葉です。
「料理」の使い方
「食材を切ったり焼いたりして問題なく食べられる状態にする加工作業」を「料理」といいます。
加工作業そのものを指す意味の他にも「加工作業によって完成した食べられる状態のもの」も「料理」と呼ばれます。
食べられる状態のもの、つまり「食事」の意味で使われる「料理」という言葉は完成した食事全般に対して使われる言葉で味や見た目、食材の種類や食べる目的などにかかわらず手を加えて作り上げられた食べ物は全て「料理」にあたります。
「ご飯」とは?
「ご飯」とは、「日に3度摂る食事」を意味する言葉です。
「ご飯」の使い方
人間が姓名を維持するためには食べ物を摂取して栄養を補給する必要があります。
日本では平均的に1日に3回生きるために必要な食事を摂る機会が設けられ米やパン、肉や魚などを食べて栄養を摂取します。
「ご飯」とは「1日に3回摂る生きていくために必要不可欠な栄養補給のための食事」を意味する言葉です。
本来の「ご飯」は「炊きあげられた米」を指しますが、日本では古くから生きていくための栄養源として米が中心的な役割を占めてきたことから必要な食事のことを「ご飯」と表現しています。
「ご飯」という言葉の使われ方は年代や地域によっても違いが見られますが一般的には「朝昼晩の3度摂る食事」を指します。
3食全てを指すこともありますが朝昼晩のうち1回の食事を指す意味でも使われます。
「料理」と「ご飯」の違い
「料理」が食材を加工したもの全般を指すのに対し「ご飯」は生存のために1日3回摂取する食事を意味します。
「ご飯」として提供される食事は「料理」なので「ご飯」は「料理」の中でも「定期的に摂取する」「生存のために必要」という条件をクリアしたものを表す言葉です。
「料理」は米やパンなどの主食からステーキや焼き魚などの副菜、漬物やおひたしなどの添え物など幅広く食事全般を作ることと作られた食事に対して用いられます。
例外的にケーキやドーナツなどの甘味類に関しては食べるためのものではありますがあまり「料理」という表現が用いられません。
ケーキを「料理する」という表現も間違いではないもののは一般的には「料理」のカテゴリーとは別扱いにされています。
食べるために作られた食事全般が「料理」、生きていくために定期的に摂取する食事が「ご飯」という違いで区別されています。
「料理」の例文
・『テーブルの上に豪華な料理が並んでいる』
・『次から次に料理が運ばれてくる』
「ご飯」の例文
・『お金がなくてまともにご飯を食べていない』
・『ご飯の時間までに帰ってくるように言い伝える』
まとめ
「料理」と「ご飯」は似ているようではっきり意味が異なる言葉です。
普段無意識のうちに使い分けている言葉ですがどのように使い分けているのかあらためて言葉の意味に注目して理解しておきましょう。