「立法権」と「行政権」の違いとは?分かりやすく解釈

「立法権」と「行政権」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「立法権」「行政権」の違いを分かりやすく説明していきます。

「立法権」とは?

「立法権」は、国があることを前提で法律を作ったり、変更したり、廃止という処置を取る権利のことで、国会が行使する権限で、国会にいる国会議員が行使して国の法律のかじ取りを行う権限です。

この権限は、いわば、国会議員にあり、派閥を超えて法律を作りますので内閣という国家が方針を決めて、国の方向性を決める内閣とはまた別の枠組みで法律を作り出します。


「行政権」とは?

「行政権」は、無事に法律が施行されてから、内閣側が実行できる権限で、国が法律を守ったうえで、国を動かす権限です。

なので、最初に、「立法権」で法律を決めてから、国に対して他には国に住む皆さんに対して法律を守るよう促し、一定のルールの中暮らせるようにするのが「行政権」になります。

「行政権」が無い場合、国や企業はルールを守らず好き勝手をすることが許されますので、「行政権」はいわばルールを守っているかどうかを監視する組織と考えてもよいでしょう。


「立法権」と「行政権」の違い

両者の違いは、国のルール作りと、ルールが守られているかを監視しルールを実行する組織であるかです。

「立法権」が国のルール作りで、ルールができると「行政権」でルールを行使し、ルールを守っているか否かを監視し、ルールを守らないものを罰するのが、「司法権」になります。

「立法権」の例文

・『立法権に違法性がある』
この例は、国が定めたルールに違法性があるというもので、簡単に言うと、最初に作り出したルールや後から作り出したルールと照らし合わせると、矛盾を生んでいて実は問題があり、違法になるのでは?という例です。

この場合、「違憲立法審査権」を行使して、国に違法性を指摘し、法律を無効とする権限が適用されます。

「行政権」の例文

・『行政権を行使する』
この例は簡単に言うと、国の役員が国の権限を行使するというものです。

役員は、国が決めたルールの範囲であれば、権限が与えられており、権限を行使して、周囲の人物を取り締まれるのです。

たとえば警察がまさに行政権で警察は、罰を与えない場合は、「行政権」、罰を与える場合、「司法権」を行使できるのです。

まとめ

「立法権」については、要は国のルール作りを国会議員が担うというものです。

一方、「行政権」は作り上げたルールを行政を担う側が実際に運用してルールを守っているか否かを見ているといってよいでしょう。

なので、警察官さんは、「行政権」を行使する立場にあり、国民はルールを守っているか監視を受けます。

そして、監視していてこれはルール違反だ、しかも悪質で皆さんに迷惑をかけているようだから罰しないとと判断した場合、「司法権」というものが与えられ、相手を逮捕して罰を与える権限が与えられるのです。

ちなみに、一応、国民も、「司法権」が部分的に与えられてまして、逃亡する可能性がありそうな人物に関しては拘束して逮捕という形を取り、警察に対して相手を突き出すことが可能です。