「釘を打つ」と「釘を刺す」の違いとは?分かりやすく解釈

「釘を打つ」と「釘を刺す」の違い生活・教育

この記事では、「釘を打つ」「釘を刺す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「釘を打つ」とは?

釘を他のものにあてて、頭部を金づちなどで叩くことです。

日曜大工では、この行為を行うことが珍しくありません。

たとえば、木材と木材をつなげたいときに、つなぐ部分に釘をあてて、釘の頭部を金づちなどで叩きます。

このときに、金づちを使わずに電動釘打ち機を使うこともあります。

電動釘打ち機は空気圧などで打ちつけています。

怖ろしい行為に、わら人形に「釘を打つ」というものがあります。

呪いの一種とされています。

釘には、さまざまな形があります。

頭部の形には、平面、布目頭、丸頭、カップ頭などがあります。

胴部も形はさまざまで、スムース、リング、スクリュー、スクエアなど、それぞれ異なります。

先端部は尖っていることが一般的ですが、尖り具合や角の有無などに違いがあり、また尖っていないものもあります。

これ以外にも、約束に反することをしたり、言い逃れをしたりできないように念を押すことも指します。


「釘を打つ」の使い方

釘の頭部を叩くことを指して使用する言葉です。

金づちなどを使う場合も、機械を使う場合もいいます。


「釘を刺す」とは?

約束に反することをしたり、言い逃れをしたりできないように念を押すことです。

たとえば、他の人たちに知られたくないことを、ある人に聞かれてしまったとします。

もしかしたら、この人が別の人たちに聞いた内容を話してしまうかもしれません。

「絶対に言うなよ」という意味を込めて「他言しないように」と念を押しておきました。

この行為が、この言葉が指すものです。

今度は物を壊してしまったときのことで説明をします。

家の中でボール遊びをしていたときに、花瓶にぶつかって割ってしまいました。

これを弟が見ていました。

弟が両親に花瓶を割ったのは兄だと告げ口をするかもしれません。

そうされないように「絶対に言うなよ」と兄から弟に言い渡しました。

念を押すためにこのような発言をしたのです。

これもこの言葉が意味するものになります。

「釘を刺す」の使い方

約束に反することをしたり、言い逃れをしたりしないように、重ねて注意することを指して使用する言葉です。

たんに重ねて注意することではなく、その理由が言い逃れなどしないようにするための場合をいいます。

「釘を打つ」と「釘を刺す」の違い

言い逃れしたりしないように重ねて注意するという意味が同じです。

この意味では、一般的には後者の方が使われています。

前者は、釘をものに当てて、釘の頭部を叩くことも指します。

「釘を打つ」の例文

・『木材に釘を打つ』
・『壁に釘を打つ』

「釘を刺す」の例文

・『記者に釘を刺す』
・『釘を刺すことを忘れない』

まとめ

言い逃れなどをしないようにするために重ねて注意をするという意味が同じです。

一般的には「刺す」の表現の方がよく使われています。