この記事では、「振り返る」と「振り向く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「振り返る」とは?
「振り返る」は「ふりかえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「身体をひねって後ろを向く」という意味で、人から呼びかけられたり、物音がしたり、背後が気にかかる時に、足は前を向いたままで、上半身から顔だけを後方へ向ける動作のことです。
2つ目は「過ぎ去った事柄を思い出す」という意味で、過去に起きた事柄を思い返すことです。
3つ目は「自分の言動や目指してきたことなどを顧みる」という意味で、自分のしてきたことに対してしみじみと思いを寄せたり反省したりすることです。
上記に共通するのは「自分の後ろに姿勢を向ける」という意味です。
「振り返る」の使い方
「振り返る」は動詞として「振り返る・振り返った」と使われたり、副詞として「振り返って反省する」などと使われたり、名詞として「学習の振り返り」などと使われます。
基本的に、後ろに身体をひねって顔を向ける動作や、自分の過去に思いを寄せたり反省することに使われる言葉です。
「振り向く」とは?
「振り向く」は「ふりむく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「身体をひねって顔を後ろへ向ける」という意味で、人から呼びかけられたり、物音がしたり、背後が気にかかる時に、足は前を向いたままで、情藩士から顔だけを後方へ向けて、対象となるものを見ることです。
2つ目は「ある特定のものや方へ注意を向ける」という意味で、自分が気に入ったものに関心を寄せることです。
3つ目は「恋愛で、興味のない相手に好意を持つ様になること」という意味で、自分に興味のない相手に対して一生懸命アピールして、最終的に好かれるようになることです。
上記に共通するのは「後ろの方を見る」という意味です。
「振り向く」の使い方
「振り向く」は動詞として「振り向く・振り向いた」と使われたり、副詞として「振り向いて相手を探す」などと使われます。
基本的に、後ろに身体をひねって顔を向け、音声のする対象を見ることや、人の興味や関心、好意を引き付けることに使われる言葉です。
「振り返る」と「振り向く」の違い
「振り返る」は「後ろに身体をひねって顔を向ける動作」「自分の過去に思いを寄せたり反省すること」という意味です。
「振り向く」は「後ろに身体をひねって顔を向け、音声のする対象を見ること」「人の興味や関心、好意を引き付けること」という意味です。
「振り返る」の例文
・『背後で物音がしたので思わず振り返る』
・『この一年間を自分なりに振り返る』
・『イベントが終わった後に反省点などを振り返る』
・『ボールが落ちる位置まで走って振り返る』
「振り向く」の例文
・『街中で急に名前を呼ばれて振り向く』
・『今の若い人は和菓子などに振り向きもしない』
・『彼はさよならと言って振り向きもせずに去った』
・『きっと彼のことを振り向かせてみせる』
まとめ
今回は「振り返る」と「振り向く」について紹介しました。
「振り返る」は「後ろを見る動作そのもの」、「振り向く」は「後ろに視線を向ける」と覚えておきましょう。