この記事では、「愛嬌」と「ぶりっ子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愛嬌」とは?
「愛嬌」は「あいきょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「どことなくかわいらしい点があること」という意味で、目鼻立ちが整っているわけではないが、かわいらしい、魅力的だと思える点があることです。
2つ目は「明るくて憎めない表情や仕草」という意味で、愛想がよく一緒にいる人を明るい気持ちにしてくれる人のことです。
3つ目は「相手を喜ばせる言動をする」という意味で、必要以上に明るくして人を喜ばせようとする様子のことです。
4つ目は「その場でちょっとした余興をすること」という意味で、「ご愛嬌」として使われます。
上記に共通するのは「相手を明るい気持ちにする」という意味です。
「愛嬌」の使い方
「愛嬌」は名詞として「愛嬌がある・ない」「愛嬌たっぷり」「ご愛嬌」などと使われます。
基本的に、どことなくかわいらしかったり、魅力的だと思える点がある様子や、その場でちょっとした余興をすることに使われる言葉です。
「ぶりっ子」とは?
「ぶりっ子」の意味は以下の通りです。
1つ目は「女性が男性の前でわざと非力なふりをして手伝ってもらう様に仕向けること」という意味で、自分の好みの男性の前で非力なふりをして接する機会を得ようとすることです。
2つ目は「女性が男性の前で知っていることでもわざと知らないふりをして教えてもらう様に仕向けること」という意味で、無知なふりをすることで男性に構ってもらう機会を得ようとすることです。
3つ目は「女性が男性の前で、わざと可愛らしさを見せてアピールすること」という意味で、甘えたり女性らしさを強調したりして、男性の注意を引く様に仕向けることです。
上記に共通するのは「可愛らしいふりをする」という意味です。
「ぶりっ子」は「かわいこぶる子」→「かわいこぶりっ子」が省略された言葉で、1980年代の女性アイドルの傾向から使われる様になった言葉です。
「ぶりっ子」の使い方
「ぶりっ子」は名詞・形容動詞として「ぶりっ子だ・である」と使われます。
基本的に、女性が男性から注目されようと、わざとできないふりをしたり、かわいらしいふりをすることに使われる言葉です。
「愛嬌」と「ぶりっ子」の違い
「愛嬌」は「どことなくかわいらしかったり、魅力的だと思える点がある様子」「その場でちょっとした余興をすること」という意味です。
「ぶりっ子」は「女性が男性から注目されようと、わざとできないふりをしたり、かわいらしいふりをすること」という意味です。
「愛嬌」の例文
・『パグは良く見ると愛嬌のある顔をしている』
・『彼女は笑顔に愛嬌がある』
・『4歳の娘が愛嬌たっぷりに話す』
・『ひとつご愛嬌ということで歌わせていただきます』
「ぶりっ子」の例文
・『若い頃はぶりっ子と呼ばれていた女性が50代になる』
・『フリルの付いたブラウスを着ているぶりっ子は痛い』
・『彼女は宴会でぶりっ子全開にして嫌われた』
・『今どきぶりっ子は男性からモテない』
まとめ
今回は「愛嬌」と「ぶりっ子」について紹介しました。
「愛嬌」は「どことなく魅力的」、「ぶりっ子」は「男性にモテる為にフリをする女性」と覚えておきましょう。