この記事では、「怪しい」と「訝しい」と「おかしい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怪しい」とは?
「怪しい」とは、十分に納得がいかない、正体がわからなくて気味が悪い、疑わしい、悪い状況になりそうという予感、男女間に秘密の関係がありそうと感じるなど、複数の意味があります。
いずれにしましても、表面に見えている現象、状況、状態を素直にそのまま受け止めていないということは共通しています。
前後にある言葉から、ニュアンスを読み取るようにしてください。
「約束を守ってもらえるかどうか怪しい」「雲行きが怪しい」「あの二人は前から怪しい」などと使います。
「訝しい」とは?
「訝しい」とは「いぶかしい」と読みます。
「訝しい」は変なところがあり納得できない、不審である、疑わしいという意味になります。
また古典においては、気がかり、心配、心が引かれるといった意味合いになるのですが、日常的な会話ではこのような意味合いで使うことはほとんどないと言えるでしょう。
「行動に訝しい点がいくつかある」「母は何かと訝しむタイプなのに、詐欺にあった」などと使います。
「おかしい」とは
「おかしい」とは、笑いたくなるほどの面白さがある、普通ではない、異常である、つじつまが合わない、筋が通っていないなど、複数の意味があります。
笑いたくなるほどの面白さがあるという意味以外は、悪い意味で使うと覚えておきましょう。
「何度聞いてもおかしくて爆笑する話」「この部分ちょっとおかしい」「論理的におかしい」「父の様子がおかしいと母から電話があった」などと使います。
「怪しい」と「訝しい」と「おかしい」の違い
「怪しい」と「訝しい」と「おかしい」の違いを解説します。
この三つの言葉は「何か変だ」と違和感を覚えた時に使うという共通点があります。
その為、どれを使っても「普通とは違う」という意味合いで通じますが、微妙な違いがありますので、ふさわしい言葉を使うようにしてください。
「怪しい」とは納得がいかない、気味が悪い、はっきりしないが望ましくない結果になりそうだという時に使います。
また男女間に秘密がありそうな時にも「怪しい」と言います。
この意味合いにおいては「訝しい」「おかしい」とは使いません。
「訝しい」とは変なところがあるので納得できない、疑わしく不審に思うことを言います。
変だと感じることがなければ使わないと覚えておきましょう。
「おかしい」とはつじつまが合っていない、筋が通らない、異常を感じる時に使う言葉です。
「訝しい」とほとんど同義語と言えますが、不審とまでいかない場合、何となく直感的といった時に思わず口に出る言葉という印象です。
簡単に違いをまとめますと「怪しいは十分に納得できない、疑わしい、悪い結果になりそうだ、男女間に秘密がありそうだ」「訝しいは変なところがあるので納得できない、不審」「おかしいは異常、変、つじつまが合わない、筋が通らない」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「怪しい」と「訝しい」と「おかしい」の違いを説明しました。
どれを使っても、意味合いとしては通じますが、微妙な違いを理解して、使い分けるようにしましょう。