「捺印」と「押印」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「捺印」と「押印」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「捺印」「押印」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

この2つに対して、「同じようなものだろう」という認識の方が非常に多くいらっしゃるようですが、明確な違いがありますので、是非とも把握して役立ててください。

特に社会人の方や、これから新社人になられる方も必見です。

「捺印」と「押印」の違い

最初に「捺印」「押印」の違いについてご説明します。

前者の場合は、基本的に署名と同時進行で印鑑を押すこと言います。

ビジネスで重要な契約書の取り交わしや、賃貸を契約したり携帯を契約したりする場合がこちらに当てはまるのです。

後者の方は、印鑑を押すことや印鑑を押すこと「だけ」を指しているのです。

どちらかと言いますと、前者の方が重要度は高いと言えます。

(ビジネスとなれば尚更です)
是非とも参考にしてみてください。


「捺印」と「押印」の使い方の違い

次は「捺印」「押印」の使い方の違いについてご説明致します。

この2つの使い方の違いは、基本的に重要度。

例えば契約が生じる場合と生じない場合で、使い方が丸っきり違ってくるのです。

前者の方は、契約等する時に双方が合意の上契約をしたという事を証拠として残す時に表現に使われる傾向があります。

例えば賃貸契約書等が身近では非常に分かりやすいと思います。

もちろんですが、その取り交わした書面や契約書を双方が保管するということを前提としています。

書面や契約書を勝手に破棄をしたり紛失してしまうと、場合によっては契約が無効となることがあるので、注意してください。

一方で後者の方は、プリントされた記名や捨て印や会社の印鑑で押す名前等を指す時に使われるのです。

そして、基本的に印鑑を押すという行為は両方が当てはまりますし、印鑑を押す「だけ」というのは後者が該当します。

是非とも把握してビジネスシーン等で役立ててみてください。


「捺印」の意味

次は「捺印」の意味を解説していきます。

「捺印」の意味とは、基本的に重要な契約を取り交わす際に生じる契約書等に署名と同時進行して押す印鑑という意味があります。

「捺印」の使い方

この項目では、「捺印」の使い方をご説明致します。

「捺印」の使い方は、上記でも解説しました通り、重要な契約書や誓約書等の取り交わしの際に、署名と共に印鑑を指しております。

したがって、署名をした後に、「捺印」として印鑑を押すという行為は双方が合意の上、誓約・契約をしたという風に見なされるのです。

特に社会人の方は、書面や印鑑については注意を払う必要があるかもしれません。

むやみやたらに印鑑等を押すことは絶対にやめてください。

また国語的な使い方としては、「明日は契約書の取り交わしがあるので捺印は絶対に忘れてはいけない~」という表現することがありますので、参考になれば幸いです。

「捺印」を使った例文

次は「捺印」を使った例文を書いていきます。

・『契約書の取り交わしは署名と捺印が必須だ』
・『捺印を押しているから確かな証拠になる』
・『重要なやり取りには署名や捺印は欠かせない』
・『ビジネスで捺印をむやみやたら押すものではない』
・『捺印と押印の違いは重要度である』
以上が「捺印」を使った例文でした。

参考にしてみてください。

「捺印」の類語

ここでは「捺印」の類語を簡単に書いていきます。

「捺印」の類語は、「印」「スタンプ」「判こ」が類語となります。

基本的に名前等が証明できるハンコを指しているようですので、覚えておくと良いかと思います。

「押印」の意味

ここでは「押印」の意味についてご説明致します。

「押印」の意味とは、印鑑を押すことと、印鑑を押すこと「だけ」について表現する際に使われる事が多い傾向にあります。

基本的にプリントされた記名やゴム印や社印等で押されているものを指すといった方が、非常にイメージが沸きやすいかと思います。

もっと言いますと、回覧板に押す印鑑と言った方が分かりやすいでしょう。

社会人になると書類作成の際に、ひたすら押印をするという業務もありますので、是非とも参考にしてみてください。

「押印」の使い方

「押印」の使い方としては、上記でも解説している通りに、印鑑を押すという行為全般に使える表現になります。

また印鑑をひたすら押す「だけ」という場合も、この表現を用いることがあるようです。

基本的に重要度は高くないと認識されるとよろしいかと思います。

重要度が高くないからといって、むやみやたら印鑑を押すことはやめてください。

国語的な使い方としては、「午前中は書類作成のために、ひたすら押印していたよ~」という使い方ができるので、参考になれば幸いです。

「押印」を使った例文

次は「押印」を使った例文を書いていきます。

・『仕事でひたすら押印していたら肩が凝った』
・『カレンダーに押印しておいたから目印になるだろう』
・『回覧板に押印をした』
・『むやみに押印してはいけないと母が言っていた』
・『宅配伝票に押印した』
以上が、「押印」を使った例文になりますので、是非参考にしてください。

「押印」の類語

この項目では「押印」の類語をご説明致します。

「押印」の類語としては、「シール」「押捺」「極印」等が類語となります。

参考にしてみてください。

「まとめ」

最後に「捺印」「押印」の違いや使い方のまとめに入りたいと思います。

「捺印」は基本的に、重要な契約書等の取り交わしの際に、署名と同時に印鑑を押すことを指します。

一方で、「押印」の方は、プリントされた記名に捨て印やゴム印等で印鑑を押されていることを指しているのです。

重要度は前者の方が高いことはお分かりいただけるかと思います。

後者は、重要度の面では多少落ちます。

また後者の場合は、印鑑を押すこと「だけ」の事を表現する場合にも使われますので、是非とも参考にして商談等がありましたら社会人の方は役立ててみてください。