「先立って」と「先日」の違いとは?分かりやすく解釈

「先立って」と「先日」の違い生活・教育

この記事では、「先立って」「先日」の違いを分かりやすく説明していきます。

「先立って」とは?

「先立って」には2つの意味があります。

ひとつは、今よりも少し前のある日です。

少し前とは具体的に何日前なのか意味に含まれていません。

しかし、1日前なら昨日、2日前ならおとといと言い、この言葉では表現しません。

つまり、3日以上前ということになります。

あまりにも今よりも離れている場合は、この言葉が指すものではありません。

1か月以上前のことは普通いわないです。

もう一つの意味は、前もってです。

ある事柄が行われる前にという意味になります。

たとえば、あるアイドルグループがデビューする前から話題になっていたとします。

このグループは、デビュー前から存在が知られており、ファンを獲得していたのです。

デビューよりも前のことを、この言葉を使って表現することができます。

あるカフェがオープンすることになったとします。

オープン前には試食会が行われました。

これを「オープンに先立って」と表現します。


「先立って」の使い方

今よりも少し前のある日という意味よりも、あらかじめ、前もってという意味で使われることが多いです。


「先日」とは?

今よりも少し前のある日という意味です。

どれくらい前のことを指すのかは定義されていませんが、1日や2日前のことはいいません。

これらは昨日、おとといなどと表現をします。

また、今よりも離れすぎている場合もいいません。

1か月以上前のことを指さないのが一般的です。

「先」という漢字には、むかしという意味があります。

そのため、この言葉は未来のことではなく、過去のことを指しています。

「先日」の使い方

何日か前のある日を指して使用をします。

3日から1か月ほど前のことを指す場合が一般的です。

何月何日とわかっている場合は、具体的な日をいうことがあります。

たとえば、イベントの場合だと何月何日にあったのか覚えていることは珍しくないので、この言葉よりも具体的な日にちをあげることが多いです。

「先立って」と「先日」の違い

今よりも少し前のある日という意味が同じです。

何日前なのかについても、同じことを指しています。

前者はこの意味だけでなく、あらかじめという意味もあります。

これはある日を指しているのではなく、ある事柄をする前に何かの準備をするなどのことを指しています。

「先立って」の例文

・『発売に先立って記者会見が行われた』
・『調査に先立って問い合わせをする』
・『映画公開に先立って試写会が行われた』
・『展示会に先立って行われているスタンプラリー』

「先日」の例文

・『先日記者会見を行った』
・『先日、遊園地に遊びに行った』
・『先日購入をした車』
・『先日、やっと完成をした』

まとめ

ある日を指している点は同じですが、一方の言葉には前もってという意味もあります。

この点が2つの言葉の違いです。