この記事では、「葬儀」と「通夜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「葬儀」とは?
葬儀とは、そうぎという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、死者を葬るという意味の葬の漢字に、ぎしきやれいしきといった意味がある儀の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ葬儀は、死者を葬る儀式や葬式を表すのです。
「葬儀」の言葉の使い方
葬儀は、死者を弔うために行う儀式に対して使われる言葉となっています。
ただし仏教やキリスト教等の様に宗教により、執り行われる儀式の様式には違いがあったりするのです。
とはいえ基本的に葬儀は、故人の遺族や親族といった近しい人々が別れを惜しみながらも、心の整理を付けるために行うという側面のある儀式である点も理解しておく必要があります。
「通夜」とは?
通夜は、つやという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、ある範囲全部に及ぶやとおるといった意味を持っている通の文字に、よるや日没から日の出までの時間帯といった意味を有する夜の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から通夜は、死者を葬る前に家族や知人等が集まり、終夜遺体の近くで過ごす事を示すのです。
「通夜」の言葉の使い方
通夜は、昔から続く儀式で亡骸のそばで家族や友人といった人達が終夜過ごす事に対して用いられる言葉となっています。
かつては現代の様に、人の死というのが正確に判断出来なかったのです。
そのため本当に故人が亡くなっているかどうかを確かめるべく、寝ずの番で家族が遺体を見張るとと共に、遺体を魔から守るという意味合いがありました。
現在では、生前親しかった人達が故人と最後の夜を過ごすための儀式として行われており、夜通しではなく、2時間程度に纏められている事が多いです。
「葬儀」と「通夜」の違い
葬儀と通夜の文字表記を見比べてみると、使用されている漢字も読み方も全然違っている事に気付く事が出来ます。
所がどちらも人が亡くなった後に行われる儀式である、という共通点があるのです。
お陰で意味合いがごっちゃになり、使い分けの際に悩んでしまう人も珍しくありません。
ただし漢字の違いにより、表現する意味には違いがあるのでそこを理解すれば正しく使い分けを行う事が可能です。
まず葬儀は、死者を葬るための儀式の事を表す言葉となっています。
一方の通夜は、死者を葬る前に親族や知人が亡骸の近くに集まり、最後の夜を過ごす儀式を示す言葉です。
まとめ
2つの言葉は、どちらも人が死んでしまった後に行う儀式を表現する言葉となっています。
もっとも使用されている漢字が全然違う事からでも分かる様に、示す意味には相違点を見出す事が可能です。
ちなみに葬儀は、故人を弔うために実施される儀式に対して使用される言葉となっています。
対する通夜は、死者を葬る前に家族や友人といった生前親しかった人々が集まり、終夜亡骸のそばで冥福を祈るという儀式に用いられる言葉です。