経済ニュースで景気を判断する材料や春闘で「物価指数」や「消費指標」等の言葉を耳にする事も多い事でしょう。
この記事では、「指数」と「指標」の違いを分かりやすく説明していきます。
「指数」とは?
数学的な意味合いと統計的意味合いを持ち、前者では掛け算の繰り返して掛ける回数を指します。
統計的意味合いは同種のものを時間的変動で表す言葉と言っていいでしょう。
基準点を100とし百分比で表示します。
日本でならば毎年秋の「作況指数」が有名でした。
近年はコロナの「感染者指数」を目にする機会も多いはずです。
「指標」とは?
数学的には整数と正の小数との和として表すときの整数部分を指します。
それ以外の意味合いとしては基準や目安を指す言葉だと言っていいでしょう。
GDPやインフレ率など多々ある「指数」を用いて「指標」はたてられます。
昨今では「指数」同様にコロナの蔓延で目にする機会も多いはずです。
「指数」と「指標」の違い
数学的には乗算と正の常用対数を整数と正の小数との和として表すときの整数となりますので、違いはハッキリと分かるはずです。
この2つの言葉が一緒に使われるのは主に経済ニュース等の場合が多いと言えるでしょう。
「指数」は統計学的な数値と言っていいでしょう。
例えば景気ならば国内総生産と並んで「製造業景況指数」は「経済指標」となります。
「指数」の特徴
・『数学的な意味合いでの「指数」』 小学校の算数では使われませんが、中学校の数学では「指数」は知らなくても数字の右上に表記する小さい数字と言えば解る方がほとんどでしょう。
掛ける回数を表示したものです。
80年代にタレントの小泉今日子さんがニックネームのキョンキョンを指数で表現して以降繰り返す言葉の表現として使われるようにもなりました。
・『統計学的な「指数」』 いわゆる「消費者物価指数」や「鉱工業生産指数」など物価や賃金などの時間的変動を指し示すものです。
変わったところは信頼感なども消費関連の「経済指標」として取り上げられます。
種類は千差万別と言っていいでしょう。
「指標」の特徴
・『数学的な「指標」とは』
数学的には特殊な関数として取り上げられます。
「乗法的指標」は複素数体の乗法群への群準同型を指すものです。
・『単純なる目安、基準としての「指標」』
端的に一言で表すのならば目安、目印と言ったものになります。
「指数」とともに使われる場合でしたら判断材料に応じて作られた「指数」に価値をつける際の基準点と言っていいでしょう。
まとめ
「指数」と「指標」が使われる場面は主に経済や景気に関するものが多くなります。
「経済指標」は各種の「◯◯指数」によって判断され目標として立てられると言っていいでしょう。
つまり「指数」は統計学による数値の一つでデータ。
「指標」はそれを用いたものです。
例えば物価関連の「経済指標」を立てるのには「消費者物価指数」が使われる事になります。