「商品」と「品物」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「商品」と「品物」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「商品」「品物」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「商品」と「品物」の違い

「商品」とは、売るための品物のことです。

「品物」とは、人が使ったり食べたりするための、触ったり見たりすることができるもののことです。

「品物」には、売っていてこれから購入しようとするものも、すでに購入したものも含まれています。

「品物」が指すものの範囲は広く、「商品」「品物」の一種です。

たとえば、服を買いに行くとお店にはさまざまな服が並べられていますが、それらを指して「商品」とも「品物」ともいうことができます。

お中元などで人にものを渡しますが、そのもののことは「品物」といいます。

「商品」は売るためのもの、つまりまだ購入していないものです。

お中元などで渡すものはすでに購入しているので、「品物」になります。


「商品」と「品物」の使い方の違い

売るためのもののことは、「商品」とも「品物」ともいうことができます。

どちらの言葉も、手で触れたり、目で見たりすることができるものを指すことが一般的です。

「品物」は売るためのもの以外にも、取引の材料になるようなものにも使用します。


「商品」と「品物」の英語表記の違い

「商品」は英語で“commodity”“goods”と表現をします。

「品物」は英語で“article”“goods”と表現をします。

「商品」の意味

「商品」とは、売るための品物、売ることを目的とするサービスのことです。

百貨店に行くと、化粧品、衣類、スポーツグッズ、寝具、文房具など、さまざまなものが販売されています。

これらはすべて「商品」です。

通信販売で売られているものも「商品」になります。

売るためのものなら「商品」なのです。

百貨店ではマネキンが衣類を着て置かれていることがありますが、マネキンは売るためのものではないので、「商品」ではありません。

「商品」は特定のものを指す場合もあれば、売るために取り扱うもの全体を指す場合もあります。

たとえば、「お客様、その商品には触らないでください」といった場合は、お客さんが触っている特定のものを指しています。

ケーキ屋さんでは、チーズケーキ、ショートケーキ、モンブランなど、さまざまなケーキが販売されています。

これらをまとめて「商品」ということもできます。

「商品」の使い方

売るためのものを指して使用をします。

実際に手で触れることができるもの、たとえば、野菜、衣服、サプリメント、靴などのことも、実際には手で触れることができませんが目で見ることができるもの、たとえば、アプリなども「商品」です。

「商品」を使った例文

・『商品価格を表示する』
・『商品を棚に並べる』
・『乱れてしまった商品をきれいに並べる』
・『お客様に商品の説明をする』

「商品」の類語

「売り物」が類語です。

売ろうとしている物という意味があります。

また、「粘り強さが売り物」といったように、セールスポイントの意味もあります。

「商品」の対義語

売るためのものではないという意味で「非売品」が対義語です。

販売するためのものではない品という意味があります。

「品物」の意味

「品物」とは、人が使ったり食べたりするための、形のある触ったり見たりすることができるもののことです。

主に売るためのものや取引の対象となるものをいいます。

スーパーに行くと野菜、魚、米、水などさまざまなものが販売されていますが、これらはすべて食べたり飲んだりすることが目的の、形がある触ることができるもので「品物」です。

現在自分のものとして持っていて使っている文房具は、お店に並べられているときには「品物」でしたが、自分のものとして使うようになってからは「品物」といわないことが一般的です。

「品物」は主に売るためのものや取引の対象になるものをいいます。

お中元やお歳暮などで渡すものは「品物」ということがあります。

取引の対象となるようなものだからです。

「品物」の使い方

食べたり使ったりすることが目的の、実際に触ったり見たりすることができるものを指して使用します。

主に売るためのもの、取引の対象となるものをいいます。

笑顔などは食べたり使ったりすることが目的ではないので、「品物」とはいいません。

「品物」を使った例文

・『依頼された品物を届ける』
・『品物を包装紙で包んでもらう』
・『注文した品物を受け取りに行く』
・『洗礼された品物ばかりを扱っている』

「品物」の類語

「品」「物」が類語です。

「品」には、商品、使うもの、形のあるものという意味があります。

「物」は触ったり見たりできるもののことで、「物」が指す範囲は広いです。

「品物」の対義語

対義語はありません。

まとめ

2つの言葉は同じものを指しています。

「商品」の場合は、売るためのものというニュアンスが強くあり、「品物」の場合は人が使うものというニュアンスがあります。