この記事では、「食指」と「食思」の違いを分かりやすく説明していきます。
「食指」とは?
食指とは、しょくしという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、たべものやしょくじといった意味がある食の漢字に、手足に存在しているゆびやさし示すといった意味がある指の漢字を付け足す事により成立した言葉となっています。
だからこそ食指は、人差し指を表すのです。
「食指」の言葉の使い方
食指は、手にある人差し指を表す言葉として使われています。
というのも人差し指は、食べ物を掴む際に必ず使用する指である事から、食という言葉を駆使した食指という言葉で表現されるようになったのです。
もっとも食指は日常生活ではほとんど見聞きする事がない言葉であり、馴染みがない人が多くなっています。
ただし何かを行いたい、入手したいといった欲望を表す言葉として、食指が動く、という表現はそれなりに見掛ける事が可能です。
「食思」とは?
食思とは、しょくしという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、たべものという意味を持っている食の文字に、おもいやおもうといった意味を有している思の文字を合体させる事で完成した言葉です。
以上の事から食思は、食欲や食べ物に対する食い気といった意味を示します。
「食思」の言葉の使い方
食思は、食べたいと思う食い気といった意味として用いられる言葉です。
もっとも日常的には、食欲という言葉で使われる事が多く、大抵の人はこの食思を見聞きする機会は少ないので、それ程馴染みがない言葉だったりします。
ですが医療や介護といった分野においては、食欲という言葉ではなく、この食思という言葉が積極的に使われているのです。
そのためそういった分野で働いている人にとっては、馴染みのある言葉となっています。
この言葉を用いた表現としては、食思不振や食思減退といったものがあるのです。
「食指」と「食思」の違い
食指と食思の文字表記を見比べれば、直ぐに2文字目に指と思という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
所が最初の文字は同じ食であると共に、しょくしという風に全く同じ読み方をする言葉同士である点が厄介な部分です。
ただし2文字目に漢字の違いがある事で、表す意味合いに関しては違いが見られます。
まず食指は、手にある人差し指を表す言葉です。
一方の食思は、食い気や食欲という意味として用いられる言葉となっています。
まとめ
2つの言葉はどちらも、最初に食の漢字が使用されている上に、しょくしという形で同じ読み方をする言葉です。
もっとも2文字目に明確な形で違う漢字が用いられているので、表現する意味に関しては相違点を見出す事が出来ます。
お陰でそこを踏まえておけば、使い分けの際にミスしてしまう事はありません。
ちなみに食指は、手の人差し指といった意味を表現します。
対する食指は、食べ物に対する食い気、つまりは食欲を示す言葉です。
特に医療や介護に従事している人達は、食欲という言葉ではなく、この食思を用いる事が多かったりします。