この記事では、「碁を打つ」と「将棋を指す」の違いを分かりやすく説明していきます。
知識を深めていきましょう。
「碁を打つ」とは?
「碁を打つ」とは、囲碁をしていて自分の石をおくこと。
白か黒の碁石を、盤の上にあてがう動作です。
囲碁は碁笥(ごけ)と呼ばれる丸い木の器から、自分の碁石を取り出して、盤の上においていきます。
打てない場所も厳密にはあるのですが、基本的にはどこに置いてもいいことになっています。
白と黒であらそい、自分の陣地を多く囲っていった方が勝ちになります。
もともと「打つ」には「たたく、ぶつ」という訳があります。
碁石をおくときに上から下に叩き落し、ぶつけるように設置するので「碁を打つ」という言い方をします。
実際に碁石をおくとパチンという、石と木がぶつかる自然の音がします。
「将棋を指す」とは?
「将棋を指す」とは、将棋の対局をしていて自分の駒をおくこと。
王将や銀将、桂馬などの駒を盤上におく動作をいいます。
将棋は自分の持ち駒を、ルールにしたがって、前後左右に進めていきます。
最終的に相手の王将をとれば勝ちです。
「指す」には「将棋の駒をすすめる」という訳があります。
好きな駒を指で摘まんで、前に押し出す仕草から「将棋を指す」という言い方をしています。
ちなみに日本では藤井聡太さん、羽生善治さんなど名だたるプロ棋士がいて華麗な争いを繰り広げています。
とくに藤井聡太さんは、数々の名言を残しているヒットメーカー。
「森林限界の手前」や「僥倖」という、とても難解な言葉をつかって世の中をわかせています。
どんな将棋を指してくれるのか、今後の活躍が期待されています。
「碁を打つ」と「将棋を指す」の違い
どちらも似ています。
「碁を打つ」と「将棋を指す」の違いを、分かりやすく解説します。
・どちらも正しい言い方
「碁を打つ」と「将棋を指す」はそれぞれ日本の伝統的なボードゲームです。
紛らわしいのですが「碁は打つもの」、そして「将棋は指すもの」です。
反対に「碁を指す」や「将棋を打つ」とはいいません。
「碁を打つ」と「将棋を指す」はそれぞれ正しい表記として辞典にも載っているので、ワンセットで覚えておくといいです。
どちらも自分の石や駒を盤上にならべて、勝敗をつけていくという意味があります。
ただ例外もあります。
将棋で「打つ」というと、取った相手の駒を盤上に置くことを意味します。
つまり自分の駒ではなく、もともと相手の駒だったものを打ち出すという訳で「打つ」が使われているのです。
囲碁や将棋で遊ぶときには、このような漢字の意味を知りながら、戦略を練っていくと面白いです。
まとめ
「碁を打つ」と「将棋を指す」の意味を改めてお伝えしました。
どちらも国語辞典に載っている、正しい言い方です。
自分の石や駒を目の前の、盤におくことを「碁を打つ」や「将棋を指す」といいます。
基本的には「碁を指す」や「将棋を打つ」とはいわないので、心得ておきましょう。