この記事では、「紅茶」と「ハーブティー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「紅茶」とは?
茶の木の若葉を摘み取り、発酵させた後に乾燥させたもの、またそれを湯に浸して成分を抽出した飲み物のことです。
茶葉は茶色や緑色、抽出した飲み物は紅褐色をしています。
この飲み物の原料となるのは、学名をカメリア・シネンシスという茶の木です。
この植物の若い芽を原料にします。
収穫された茶葉は、まず萎凋という作業を行います。
茶葉に含まれる水分を半分程度にまで減らす工程です。
次に茶葉に撚れを与えて細胞を破壊する揉捻という作業を行います。
これによって酸化酵素が空気に触れて、酸化発酵がされていきます。
そして、玉解き・ふるい分けをして塊をほぐし、厚みが4~5cmになるようにして広げて放置をし、発酵をさせます。
発酵が終了した時点での水分量は60%ほどで、品質を安定させるために乾燥を行います。
これを袋詰めなどして製品として出荷をします。
ティーパックに入っているものはCTC製法が採用されています。
英語で押しつぶす、引き裂く、丸めるを意味する語の頭文字をとった言葉です。
CTC製法を採用することで、ティーパックでも茶葉の成分が抽出されやすくなります。
茶葉には等級があります。
等級というと、品質の良し悪しという意味のように感じますが、茶葉の大きさと外観を意味するもので、良い悪いとは関係ありません。
等級にはOP(オレンジ・ペコー)、P(ペコー)、BP(ブロークン・ペコー)などがあります。
「紅茶」の言葉の使い方
茶の木の若い芽を摘み取って、発酵・乾燥させた茶葉のことや、それを湯に浸して成分を抽出した飲み物を指して使用する言葉です。
同じ葉を原料にしていても、発酵させていないものはこの名で呼びません。
「ハーブティー」とは?
薬草の花・根・葉などを湯に浸して成分を抽出した飲み物のことです。
この飲み物に使用される植物は数多くあり、一般的にそれらは薬草、ハーブと呼ばれています。
使用される植物には、カモミール、ラベンダー、セージ、ペパーミント、スペアミント、レモングラス、レモンバームなどがあります。
それぞれの植物で働きが異なり、たとえばカモミールにはリラックスを促す、ペパーミントには消化を助けるなどの働きが期待できます。
この茶にはカフェインは含まれていません。
使用する植物は、花や葉の場合は生のこともあれば、乾燥させたもののこともあります。
根の場合は、乾燥させたり、炒ったりしてから使うことが一般的です。
「ハーブティー」の言葉の使い方
薬草の花や葉などを湯に浸して成分を抽出した飲み物を指して使用する言葉です。
「紅茶」と「ハーブティー」の違い
「紅茶」は茶の木の葉を原料にした飲み物で、これを発酵させている特徴があります。
「ハーブティー」は薬草を原料にしており、発酵はさせていません。
まとめ
2つのものは原料と発酵するかしないかに違いがあります。