「古書」と「古本」の違いとは?分かりやすく解釈の違いとは?分かりやすく解釈

「古書」と「古本」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「古書」「古本」の違いを分かりやすく説明していきます。

「古書」とは?

明確な定義はありませんが、絶版になってから20年以上経過したような、現在新品で入手することが不可能な古い本のことを指し、100年前の本であれば確実に古書の域に入ります。

絶版というところもひとつのポイントと言えるでしょう。

ただし、50年以上前の本が電子版や再販されたとしても、初版に近いものは古書として判断されます。

現実的には全く同じ装丁、印刷の具合で同じ本が50年以上を経て再販されるケースはまずなく、実際発行されたとしても状態で簡単に見分けがつけられるでしょう。

雑誌や書籍、マンガなどの区分は古書にはなく、古い本の形態をもった印刷物ということができます。

定義として現在販売されている価格が定価より高くなっているものを古書とする向きもありますが、絶版になってから50年以上経過したもので、古本屋において定価で売られる本はまずないとも言えます。

2022年の時点ではファミコンの攻略本なども絶版から35年は経過しているものもあり、古書の範囲は今後広がっていくものと考えられます。


「古本」とは?

一度人の手に渡った本を再び流通しているもののことで、絶版になっていない新品も買えるものは古本という定義にあてはまります。

新品の本が絶版になっているかは定義には含まれません。

大型の古本販売店は古書よりは古本を中心に販売しています。

書籍、雑誌やマンガを問わず、定価より安く買えるものは概して古本と考えても良いでしょう。

50年以上前の印刷物は古本とはあまり言われませんが、プレミアがついた数年前の本であれば古本ということはあります。

電子書籍には古本の概念はありません。


「古書」と「古本」の違い

「古書」「古本」の違いを、分かりやすく解説します。

古書は絶版からかなりの時間(20年以上など厳密な定義はないものの50年以上前は確実に古書)が経過している本で新品での購入が不可能なものを指します。

古本は新品でも買えるもので、一旦人の手に渡った中古の本という意味合いがあり定価より安く買えるものは古本とみなすことも可能ではあります。

プレミアが付いているもの、雑誌等発行から10年程度経過しているものでも定義としては古本になるようで、2年前に発行され、現在は定価の10倍ついた本というものがあったとしたら基本的にはある本です。

古書店に古本があるケースは多いですが、古本店に古書がないケースは多くあります。

なお、今後時代が進むごとに古書の観点に含まれる本が増えるものと考えられます。

まとめ

古書と古本は一度人の手に渡った本という点では共通しているものの、価値と歴史が大きく異なっており、現在新品で変えれば古本、定価より高く販売されていて、数十年ほど絶版から経過している本は古書と判断できます。

古本は数が多いですが古書は同一の本を複数集めるのは難しいと言えます。