「介護」と「看病」の違いとは?分かりやすく解釈

「介護」と「看病」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「介護」「看病」の違いを分かりやすく説明していきます。

「介護」とは?

介護とは、かいごという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、そばに付き添いながら助けるや世話をするといった意味の介の漢字に、まもるという意味がある護の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ介護は、病人等を介抱したり看護する事を表すのです。


「介護」の使い方

介護は、病人や高齢者といった人を世話したり、サポートするという意味に使われる言葉となっています。

病気や加齢といった事で日常生活を送る事が出来なくなった人に対し、生活全般を支援して自立を目指す事に対してこの介護という言葉が使用されているのです。

そのため身体面だけでなく、精神面も含めてサポートしていたりします。


「看病」とは?

看病は、かんびょうという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、見守るや見張るといった意味を持っている看の文字に、やまいといった意味を所有している病の文字を合体させる事によって誕生した言葉となります。

以上の事から看病は、病人に付き添いながら世話をする事を示すのです。

「看病」の使い方

看病は、病人を介抱するという意味に用いられる言葉となっています。

病気の意味を表現する病の文字が使われている事でも分かる様に、病気になってしまった人のそばに付き添いあれこれサポートするという意味を表現する言葉です。

なので怪我人や高齢者の世話やサポートをする場合には、この看病という言葉は用いられない点には留意しておく必要があります。

更に基本的には、家族といった身近な病人を世話する際に使用される言葉です。

「介護」と「看病」の違い

介護と看病は、文字表記を見比べても違う漢字が使用されており、読み方も似ているという程ではありません。

ですがどちらも、心身が弱っている人のサポートをする、という同じ様な意味合いを持っているので、いざ使い分けを意識すると迷ってしまう恐れは十分にあるのです。

ただし使用されている漢字の違いにより、表現する意味合いには違いがあるのでそこを踏まえれば正しく使い分けが出来ます。

まず介護は、病人や高齢者といった人を介抱したり看護する事を表すのです。

一方の看病は、病人に付き添いながら世話を行う事を示します。

「介護」の例文

・『彼女は毎日、寝たきりとなった父親の介護を行っています』

「看病」の例文

・『彼女は病気になってしまった幼い娘を、寝ずに看病したのです』

まとめ

2つの言葉に共通する漢字はなく、読み方も似ているという程ではありません。

ですが共に、弱っている人の世話する、というニュアンスの意味を持っているので混同する恐れがある組み合わせの言葉です。

とはいえ用いられている漢字の違いから、意味にも相違点を見出す事は出来ます。

ちなみに介護は、障害者や病人等が日常生活が送れる様に世話したり、サポートする事を表す言葉です。

対する看病は、家族といった身近な病人に付き添いながら、世話をする事に用いる言葉となっています。