「ダック」と「グース」の違いとは?分かりやすく解釈

「ダック」と「グース」の違い動物・植物・昆虫

「ダック」「グース」の違いはアヒル、ガチョウ、ミズガモ?狩猟文化の少なかった日本人には明確な水鳥の違いについて語れる方は多くない事でしょう。

この記事では、「ダック」「グース」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ダック」とは?

ダックと言えば日本では「北京ダック」「ドナルドダック」をパッと思い浮かべる人が多いように思われます。

水鳥のなかでも「アヒル」を思い浮かべる方が大半で実際その通りです。

原種はマガモですが家禽化されるうちに飛べなくなってしまいました。

その歴史は古く中国では4000年以上前から慣化が進んだとされています。

日本では豊臣秀吉が水田飼育を奨励したことで有名です。


「グース」とは?

「グース」を端的に表現する日本語は「ガチョウ」だと言っていいでしょう。

「グース」はガチョウを指しますが、種類的にはアバウトな分類でもあります。

いわゆるカモ科のなかでも比較的サイズの大きい種類の水鳥をさします。

具体的にはマガモより大きくハクチョウより小さいいわゆる雁を家禽したものです。


「ダック」と「グース」の違い

「ダック」「グース」の違いを、分かりやすく解説します。

マガモを家禽化したものが「ダック」であり、ガチョウを家禽化したものが「グース」です。

良く似ていますし、サイズ以外に違いはないんではと思う方も多いことでしょう。

しかし両者はカモ科ではありますが互いに別の種なのは間違いありません。

・『飛べない水鳥、しかし全く違うその性質』
飛べない共通点に加え、そのふっくらとした体型から温厚な気性であると想像されますが、その本質は大きく違います。

警戒心が非常に強いのは共通ですが「ダック」よりも大きい雁の家禽化した「グース」は攻撃性を持っています。

アニメ・トムとジェリーで猫のトムが反撃されて追いかけられるシーンがある様に、太古より番犬代わりにも使われてきた歴史がありました。

逆に「ダック」は温厚で優しい性格のため、愛玩動物としての関わりも深く歴史があると言えるでしょう。

・『人間との関わりから見る両者の違い』
両者は太古より食用や採卵を目的に人間と大きく関わり合い、人の手により産み出された品種なのは共通項です。

日本では「グース」は食用よりもダウンジャケットや羽毛布団などの羽毛採集が主目的となっていますが、世界的にはこれらは反対の潮流。

食用がメインとなり、その羽根は副産物として扱われています。

「ダック」「グース」に比較すると大きなダウンが採れにくく壊れやすいため、日本ではいわゆるアイガモ農法やペットとしての人との関わりが多くなりました。

まとめ

「ダック」はマガモを家禽化したアヒルを指し、「グース」は雁を家禽化したガチョウを指します。

外見は似ているものの種としては全く異なります。

それが最も如実なのは性格だと言っていいでしょう。

前者は温厚で飼育しやすい愛玩動物の面を歴史上もちます。

後者はその種としてのサイズもあるためか反撃、攻撃的な一面を持ち合わせ、番犬としての歴史もあるほどです。