この記事では、「ワラビ」と「ゼンマイ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ワラビ」とは?
「ワラビ(蕨)」とは、野山などに生えるコバノイシカグマ科の常緑性のシダ植物の一つです。
春から夏に生える植物で、若葉(芽)が巻かれていて開いていないものを収穫します。
山菜の一つとして食用になっています。
根からはデンプン(ワラビ粉)を取ることができます。
「ワラビ」を食べるにはアク抜きが必要です。
「ワラビ」に重曹などを入れ、上から熱湯をかけ、蓋をして、一晩程度そのままにしておきます。
翌日に「ワラビ」を水洗い、またはさっと熱湯で湯掻いた後、調理することができます。
また、「ワラビ」を天日で干すことによって、保存食品にもなります。
「ゼンマイ」とは?
「ゼンマイ(薇)」はゼンマイ科のシダ植物です。
春に黄茶色の渦巻き状の若葉を出します。
綿のような毛が生えている「女ゼンマイ」を収穫します。
「ゼンマイ」は山菜として食べることができます。
「ゼンマイ」はすぐには食べることができません。
「ゼンマイ」をお湯で茹でて(重曹などを入れても良い)、アク抜きをした後に、ムシロやゴザ、または大きめのザルなどに広げて、天日で干します。
途中で何度か「ゼンマイ」を手で揉むようにすることで、硬くなるのを防ぐことができます。
天日干しは天気の良い日を選び、雨が当たったり、カビが生えたりしないように気を付けたいものです。
十分に乾いた状態で保存します。
食べる時は水に浸けた「ゼンマイ」をお湯で戻し、しばらくそのまま放置した後、アクが抜けた状態のものを使います。
「ゼンマイ」の戻し方は他にもあるので、やりやすい方法で行うと良いでしょう。
「ワラビ」と「ゼンマイ」の違い
「ワラビ」と「ゼンマイ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ワラビ」とは、コバノイシカグマ科の常緑性のシダ植物の一つです。
一方、「ゼンマイ」はゼンマイ科のシダ植物です。
どちらも春の山菜として食べられています。
「ワラビ」と「ゼンマイ」は分類や見た目、調理方法などが異なっています。
まとめ
「ワラビ」と「ゼンマイ」は水煮としてスーパーなどでも売っています。
しかし、生の「ワラビ」や「ゼンマイ」をきちんと下処理をし、調理を行った料理は違った美味しさがあります。
「ワラビ」は一晩、アク抜きをすれば、食べられるようになりますが、「ゼンマイ」は天日干しをする手間があるので、時間と手間がかかります。
「ワラビ」もたくさんあるようであれば、「ゼンマイ」のように天日干しをして保存しておくと良いでしょう。
乾燥した「ワラビ」や「ゼンマイ」は戻した後、煮物などに使うことができます。
これらはお正月料理として利用することもできます。
「ワラビ」と「ゼンマイ」の他にも、春の味覚として味わうことができる山菜がいろいろあります。
比較的下処理が簡単なものもあるので、初めての人はそこから挑戦してみるのも良いでしょう。