この記事では、「サフラン」と「ターメリック」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「サフラン」とは?
「サフラン」は「saffron」と英語表記します。
「サフラン」は、「アヤメ科クロッカス属の多年草を乾燥させた香辛料のこと」という意味があります。
観賞用の「花サフラン」は「クロッカス」と呼ばれています。
「サフラン」は、3000年以上前から栽培されているという記録が残っているほど、人類にとってなじみのあり、紀元前から、めしべを香辛料や染料、香料などに利用しています。
日本には、江戸時代に、薬として伝わりました。
国内での栽培は、1886年に大磯町で始まっています。
現在「サフラン」は、香辛料として使用されており、この場合は、クロッカスのめしべを乾燥して使います。
1グラムの「サフラン」を採るために、160個ほどの花が必要で、とても貴重で高価な香辛料となります。
「サフラン」は水に溶かすと、鮮やかな黄色を発色し、料理の色付けと、風味づけのための香辛料として使用されています。
フランス・プロヴァンス地方の料理「ブイヤベース」、スペイン料理「パエリア」や、インド料理の「サフランライス」には欠かせない香辛料になります。
「ターメリック」とは?
「ターメリック」は「turmeric」と英語表記します。
別名が「ウコン」です。
「ターメリック」は「ショウガ科ウコン属の植物で、インド料理に使われる香辛料のこと」という意味があります。
「ターメリック」は、インド原産で、紀元前からインドで栽培されています。
「ターメリック」は、地下に肥大した根茎を持ち、この根茎を煮た後で、天日で十分に乾燥させた後、細かく砕いて使用します。
「ターメリック」は、カレーに欠かせない香辛料の一つで、カレーの黄色い色は、「ターメリック」の色に由来します。
また、タクアンの黄色い色も、「ターメリック」によって付けらえています。
また「ターメリック」を煎じた「ウコン茶」は、健康飲料として扱われ、特に二日酔いを防ぐとされていて、お酒を飲む前に飲む場合もあります。
「サフラン」と「ターメリック」の違い
「サフラン」と「ターメリック」の違いを、分かりやすく解説します。
「サフラン」は、「アヤメ科クロッカス属の多年草を乾燥させた香辛料のこと」という意味があります。
一方で「ターメリック」は「ショウガ科ウコン属の植物で、インド料理に使われる香辛料のこと」という意味があります。
どちらも、黄色く発色する香辛料と言う共通点があります。
ただし「サフラン」はアヤメ科の植物なのに対して、「ターメリック」は、ショウガ科の植物という違いがあります。
また「サフラン」は「めしべ」なのに対して、「ターメリック」は根茎という違いがあります。
まとめ
「サフラン」と「ターメリック」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、香辛料を使い分けることができるようになりそうです。