「保存食」と「非常食」の違いとは?分かりやすく解釈

「保存食」と「非常食」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「保存食」「非常食」の違いを分かりやすく説明していきます。

「保存食」とは?

食べることができる状態を長期間保つことができる食品のことです。

これにあてはまる食品には、缶詰、瓶詰、佃煮、漬物、乾物などがあります。

食品が傷む原因は、温度、湿度、光、空気などです。

カビや細菌などが繁殖をして食べられなくなることもあります。

カビや細菌が繁殖してしまうのは、食品中にカビなどの栄養分になるものと水分があるからです。

漬物は塩分濃度を高くして、自由水を減らすことで細菌などの繁殖を抑えています。

乾物は乾かすことで水分量を減らしています。

缶詰や瓶詰などは密閉した状態で加熱をして殺菌をしたり、容器内部の酸素をなくしたりして保存性を高めています。

こういった工夫をしているので、長時間食べられる状態を保つことができます。

食べられる状態をどれくらいの間保つことができるかは、食品によって異なり、数か月程度のものもあれば、1年以上のものもあります。

この食品は自宅で作ることが可能で、常備しておけばいつでも食べることができ、おかずがない、料理を作るのが面倒だといったときに助かります。

たとえば、ザワークラフト、ピクルス、オイル漬けなどは作りやすいです。

自宅で作る場合、保存に使用する容器をよく殺菌しておくことが、うまく作るためのポイントです。

容器に雑菌が付着していると、保管中に容器内部で雑菌が繁殖する心配があります。

耐熱性の容器を熱湯に入れて煮沸をして、よく乾かしてから、食品を入れます。


「保存食」の言葉の使い方

食べることができる状態を長く保てる食品を指して使用する言葉です。

どれくらい長く持つかは食品によって異なります。


「非常食」とは?

災害など思いがけない事態にあったときのために準備しておく食品のことです。

いつ災害があるかわからないので、いつ起こっても大丈夫なように比較的長く保存できるものがこの食品として使われています。

災害時、スーパーやコンビニなどがしまってしまう心配があります。

そういったときでも、この食品があれば数日程度は食べることができます。

災害時には水やガスなどが使えなくなる可能性があるので、水やガスなどを使用せずに食べられるものが多いです。

たとえば、フタを開けるだけで食べられる缶詰、温めずに食べられるレトルト食品、長期保存できるパンなどがあります。

どれくらい保存できるかは食品によって異なります。

賞味期限があるので、賞味期限が切れる前に食べ切り、食べた分を補充することが望ましいです。

「非常食」の言葉の使い方

災害など思いもかけない事態になったときのために準備する食品を指して使用する言葉です。

「保存食」と「非常食」の違い

食べられる状態を長く保てる食品という点では似ていますが、2つの言葉は意味合いが異なります。

前者は普段の食事として食べるもの、後者は災害など思いがけない事態のときのために備えておくものです。

まとめ

長く保存できる点は似ていますが、それぞれいつ食べるものなのかが違います。