この記事では、「締切」と「期限」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「締切」と「期限」の違い
「締切」の主な意味は2つあります。
1つめは、戸や窓などを閉めたままにすること、閉められたままの場所のことです。
もう一つは、あらかじめ決められている終了の期日のことです。
「期限」には、あらかじめ決められた一定の時期・時期という意味があります。
どちらの言葉にも、あらかじめ決められた約束の日という意味が含まれていますが、同じことを指しているのではありません。
「期限」の場合は、ある時点から、その先のある時点までの、連続する一定の期間を表しています。
それに対し「締切」は、「期限」の最終的な日時のことです。
懸賞の応募はいつからいつまでと一定の期間が決められています。
たとえば、応募の受けつけは2月1日から2月28日までとします。
この連続した期間のことが「期限」です。
応募の受けつけが終わる日は2月28日で、この日を「締切」といいます。
「締切」と「期限」の使い方の違い
「期限」は、あらかじめ決められた一定の連続する期間のことを指して使用します。
「2月1日から2月28日までが期限です」のような使い方ができます。
「締切」は、「期限」の最終的な時点を指してしようします。
「2月28日が締切です」のような使い方ができます。
また、「締切」には閉めたままにすること、閉められたままの場所という意味もあり、この意味では「窓を締め切る」のような使い方をします。
しかし、この場合は「閉め切る」の漢字が使用されることが多いです。
「締切」と「期限」の英語表記の違い
「締切」は英語で、最終期限の意味で“deadline”と表現をします。
「期限」は英語で“period”や“term”と表現をします。
「締切」の意味
「締切」の主な意味は2つあります。
1つめは、戸や窓などを閉めたままにすること、閉められたままの場所のことです。
人が住んでいる家の場合、何かしら事情がない限りは1日1回ていどは戸や窓を開けて換気をすることでしょう。
そういったことがなく、ずっと戸や窓が閉められていることが「締切」です。
この意味では、同じ読みの「閉め切り」の漢字が使われることが多くあります。
もう一つの意味は、前もって決められている終了の期日のことです。
学校に提出するレポートは、いつまでに出してくださいと決められています。
この最終的ないつまでという時点のことが「締切」です。
「締切」の使い方
前もって決められている終了の期日、取り扱いを打ち切る日のことを指して使用します。
今が3月1日だとします。
3月1日に先生から「レポートを提出してください」という知らせがありました。
提出できるのは3月31日までです。
「締切」は受けつけをしている3月1日から3月31日のことを指して使うのではなく、最終的な時点の3月31日を指して使用します。
「締切」を使った例文
・『提出の締切を守ってください』
・『申し込みの受け付けは3日後に締切ます』
・『締切に間にあうようにレポートを書く』
・『うっかりして締切を過ぎてしまった』
「締切」の類語
「期日」「期限」が類語です。
「期日」には、あらかじめ決められた特定の日という意味があります。
「締切」の対義語
戸や窓が閉めたままの状態の意味の対義語は「開けっ放し」です。
取り扱いを打ち切る日の意味の対義語はありません。
「期限」の意味
「期限」には、あらかじめ決められている一定の時期・期間という意味があります。
電車の定期券には、いつからいつまで使用できますと決められた期間があります。
期間とは、ある時点からその先のある時点までの間のことです。
この、いつからいつまで使えますよと決められている期間を「期限」といいます。
定期券以外にも、レポートをいつからいつまでに提出してください、チケットの予約はいつからいつまで受けつけていますなど、「期限」が決められています。
「期限」の使い方
あらかじめ決められている、連続する一定の時期・期間を指して使用します。
特定の日だけを指しているのではありません。
たとえば、チケットの予約受けつけが2月1日から2月15日までの間だとすると、2月1日から2月15日までの間が「期限」です。
受けつけを始める2月1日だけ、受けつけが終わる2月15日だけを指しているのではありません。
「期限」を使った例文
・『期限内に提出をしてください』
・『期限が終わるまでなら何度でも使用できます』
・『購入できる期限が決められています』
・『期限が切れていても気にせずに食べる』
「期限」の類語
「締切」「期日」が類語です。
「期限」の対義語
対義語はありません。
まとめ
同じことを指しているように感じる2つの言葉ですが、「期限」は一定の期間のこと、「締切」は「期限」の最終的な時点のことで、意味が違います。