この記事では、「春菊」と「菊菜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「春菊」とは?
キク科シュンギク属の植物の一種です。
原産地は地中海沿岸とされています。
食用にしています。
日本では主に千葉県、大阪府、茨城県などで栽培されています。
旬は冬で、多く出回る時期は10月から3月ごろにかけてです。
葉にはぎざぎざとした切れ込みがあり、柔らかいです。
食べると苦味があります。
スーパーなどで売られているものは花が咲く前に収穫をしてしまいますが、夏から秋ごろにかけて黄色または白の花を咲かせます。
キク科の植物は頭状花序という形の花を咲かせます。
一つの花のように見えるのは、小さないくつもの花の集まりです。
タンポポもキク科の植物で、あのような形の花を頭状花序といいます。
選び方ですが、葉にハリがありピンとしているものがよいです。
茎が細いものほど柔らかな食感があります。
茎が太すぎるものは硬く筋っぽいです。
黄色くなっているものは避けるようにします。
保存は、軽く湿らせた新聞紙に包み、それをポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で行います。
植物は上に向かって伸びようとする性質があります。
横に寝かせてしまうと上に向かって伸びようとし、無駄なエネルギーを使ってしまい、栄養素が減ってしまうので、立てて保存するようにします。
「春菊」の言葉の使い方
キク科シュンギク属の一種で食用にしているものを指して使用する言葉です。
「菊菜」とは?
キク科シュンギク属の一種です。
原産地は地中海沿岸とされています。
食用にします。
葉にはぎざぎざとした切れ込みがあり、切れ込みの深さによって種類が変わります。
葉が細く深い切れ込みがあるものは小葉種、切れ込みが深いものは中葉種、浅い切れ込みのものは大葉種です。
中葉種と大葉種が主に栽培されています。
この植物には苦味があります。
苦味が強いのは茎よりも葉です。
加熱をすると苦味が増します。
苦味を抑えて食べたいときは、生で食べるか、葉だけを10秒ほどさっとゆでるようにします。
茎が細く葉が柔らかいものなら生でも食べやすいです。
鍋にするときには、加熱し過ぎないようにすると苦味を抑えられます。
これを使った料理には、パスタ、鍋、サラダ、かき揚げ、ナムル、炒め物などがあります。
栄養素としては、カリウム、βカロテン、食物繊維を多く含んでいます。
特にβカロテンの含有量が多く、100gあたり5300mcgを含んでいます。
「菊菜」の言葉の使い方
キク科シュンギク属の一種で食用にしているものを指して使用する言葉です。
「春菊」と「菊菜」の違い
どちらも同じものです。
「春菊」の別名が「菊菜」です。
関西では「菊菜」と呼ぶことがあります。
また、関東では根をつけない状態で店頭に並びますが、関西では根つきの状態で売られています。
まとめ
どちらも同じ植物のことです。
地域によって呼び方が異なり、売られるときの形も異なります。