洋食屋で人気のメニューとして「グラタン」と「ドリア」がありますがどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「グラタン」と「ドリア」の違いについて解説します。
「グラタン」とは?
「グラタン」とは、「肉や野菜などの具材をベシャメルソースであえチーズやパン粉を乗せてオーブンで焼いた料理」です。
「グラタン」の使い方
冬の定番洋食として人気を集める「グラタン」はもともとフランスの郷土料理として誕生し世界中に広まった料理です。
日本に伝わったのは明治時代ですが現在知られているグラタンは使われる具材やレシピなど日本向けにアレンジされたものであり、フランスのものとは味わいや調理法が若干異なります。
「グラタン」には加熱していない具材にベシャメルソースをかけてからオーブンで過熱する方法と具材に火を通してからソースを掛けオーブンで焦げ目だけを付ける方法の2つの調理法があります。
「グラタン」のもともとの意味はフランス語で「焦げ目」です。
オーブンで焼き上げたときに就く食欲をそそる焦げ目が名前の由来となっています。
使用する具材によってさまざまな「グラタン」が作れます。
代表的なものとしてはマカロニグラタンやエビグラタン、チキングラタンやポテトグラタンなどがあります。
どのような具材を使っても相性がよくベシャメルソースさえ上手く作れていれば失敗する可能性が低い料理です。
「ドリア」とは?
「ドリア」とは、「バターライスなど味つけ調理したコメの上に具材入りのベシャメルソースとチーズなどをかけてオーブンで焼き上げた料理」です。
「ドリア」の使い方
「ドリア」は洋食の人気メニューですが海外には存在しない日本発祥の料理です。
ドリアは1930年頃、横浜の「ホテルニューグランド」の総料理長サリー・ワイル氏によって造られました。
サリー・ワイル氏は日本に本格的な洋食を広めた第一人者であり海外のレシピを日本人好みに改良し普及させた功績を料理会の偉人です。
サリー・ワイル氏は日本人がベシャメルソースを好むことを知り米と会わせることを思いつきドリアを開発したとされています。
もともとカレーライスのように米にソースをかけて食べることになじみがあった日本人にとってドリアは画期的な料理であり誕生以降急速に日本全国へと広まりました。
現在では手軽に腹を満たせる洋食メニューとして大人から子どもまで幅広く親しまれています。
「グラタン」と「ドリア」の違い
「グラタン」と「ドリア」は「米を使っているか」で区別されます。
「グラタン」は具材とベシャメルソースを合わせた上にパン粉やチーズを載せオーブンで焼いた料理です。
「ドリア」はバターライスやブイヨンライスが敷き詰められている「グラタン」です。
どちらも基本的な作り方や具材は同じですが具材にお米が使われている料理が「ドリア」、使われていないのが「グラタン」という違いで区別されています。
「グラタン」は世界各国で作られているフランス料理ですが「ドリア」は日本生まれの和製洋食という発祥国にも違いがあります。
まとめ
「グラタン」と「ドリア」はどちらもベシャメルソースとチーズの味わいが印象的な料理ですが米の有無に違いがあります。
寒い冬にはピッタリの料理なので好きなメニューを選んでください。