「他薦」と「推薦」と「他薦」の違いとは?分かりやすく解釈

「他薦」と「推薦」と「他薦」の違い生活・教育

この記事では、「他薦」「推薦」「他薦」の違いを分かりやすく説明していきます。

言葉の差を学んでいきましょう。

「他薦」とは?

他薦(たせん)とは、自分ではない他の人が推薦すること。

自分で立候補をおこなう自薦の反対語になります。

おもに学校のPTA役員を決めるとき、演劇のスタッフをオーディションで決める場合に用いられています。

政治の場で、立候補者をつのる際にも用いられています。

そのポジションにふさわしいと思った人を、周りの人がおすすめすること。

好ましい人を推すことが「他薦」になります。


「推薦」とは?

推薦(すいせん)とは自分が好ましいと思った人や事柄を、別の人におすすめすること。

またはそのポジションに適格な人を、第三者が推すことです。

おもに大学や高校の、入試制度で用いられている方式になります。

大学ではこうした制度のことを、学校推薦型選抜とよんでいます。

推薦入試は大きく2つのパターンがあって、学校の校長先生が推薦をおこなう学校推薦と、自分で入りたい学校に志願する自己推薦があります。

推薦の「推」には「後ろから力を加えて、後押しをする」という訳があります。

そのため周囲の人や自分自身が、目的をかなえるためにおこなうのが推薦です。


「他薦」とは

他薦(たせん)とは、他人がおすすめすること。

推挙と同じような言葉として使われています。

自分や家族など身内以外の人が「この人がふさわしい」と思って、団体や機関に働きかけをおこなうことが他薦です。

もともと他薦の「他」という漢字には「自分と相手以外のもの」という訳があります。

そのため利害関係の少ない、別の人物が推すことが他薦になります。

最近では「他薦型オーディション」という、新しい言葉もうまれています。

これはファン投票をおこなって、グランプリを決めるイベントのこと。

ネットユーザーが好きな人を推して、その人気度によってコンテストの受賞者を決めていく方法です。

時代とともに、移り変わっているのが他薦です。

「他薦」と「推薦」と「他薦」の違い

「他薦」「推薦」「他薦」はいずれも、よく似た言葉です。

このうち似ているのは、他薦と推薦です。

他薦は小中学校のPTA役員を決めるとき、スポーツ大会の出場選手をつのる際に用いられています。

また演劇や歌のオーディションで、採用されることもあります。

大きな団体がおこなうイベントや、学校の役員人事で用いられるのが他薦です。

そして推薦は政界で立候補者をつのるとき、高校や大学の入試に志願するとき、用いられている言葉です。

政治を動かすため、希望する学校に入るためなど、個人の強い願いを叶えるためにおこなうのが推薦です。

空いているポジションにあてがうという訳の、他薦とはニュアンスが異なっています。

まとめ

「他薦」「推薦」「他薦」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらも「おすすめする」という共通の訳があります。

他薦はある枠を埋めるために、周囲が推すこと。

推薦はある個人の願望をかなえるために、周囲が後押ししたりサポートしたりすることです。

語彙を増やしていきましょう。