この記事では、「常勤」と「常勤嘱託」と「非常勤」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ言葉に見えるような、「常勤」、「常勤嘱託」、「非常勤」という3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「常勤」とは?
「常勤」は「じょうきん」と読みます。
「常勤」は、「臨時でなく、原則として毎日一定の時間勤務すること」という意味があります。
一般的には、週5日、毎日8時間程度働いている人のことを「常勤」と呼びます。
「常勤」の言葉の使い方
取引先から、休日に会社に連絡しても大丈夫かどうか、連絡があるかもしれません。
この場合、その会社では、通常2人以上は休日や祝日でも出勤しているという場合は、「2人以上の社員が常勤しているため、連絡をしても大丈夫です」などと、答えることができます。
「常勤嘱託」とは?
「常勤嘱託」は「じょうきんしょくたく」と読みます。
「常勤嘱託」は、「正式の雇用関係や任命によらないで、ある業務を臨時でなく、毎日一定時間勤務すること。その人」という意味があります。
「常勤嘱託」の言葉の使い方
会社を定年退職した人が、新たに、契約を結びなおすことがあります。
そのとき正社員としてではなく、嘱託として契約を結び、今まで通り毎日、一定時間を勤務する場合、「常勤嘱託」となります。
そのため、「定年退職後、5年間は常勤嘱託として働くことになった」などという文章を作ることができます。
「非常勤」とは?
「非常勤」は「ひじょうきん」と読みます。
「非常勤」は、「常勤ではなく、日数や時間数を限って勤務すること」という意味があります。
「非常勤」の言葉の使い方
大学で週に3日、3時間ずつ、授業を担当している講師がいるかもしれません。
このような人が、自分の状況を説明する場合は、「大学で週3日、非常勤講師として働いている」などという文章を作ることができます。
「常勤」と「常勤嘱託」と「非常勤」の違い
「常勤」と「常勤嘱託」と「非常勤」のどれも、働き方に関する言葉になります。
「常勤」は、決められた通常の勤務時間を、毎日のように働いている人を意味するのに対して、限定された日数と時間のみを働いている人は「非常勤」と呼びます。
このように、通常の勤務時間と日数を働く人のことを「常勤」、限定された勤務時間と日数の場合は「非常勤」と呼ぶという違いがあります。
一方で、「常勤嘱託」は、「常勤」するものの、「嘱託」という正社員とは違う立場で働く人のことを意味します。
また、「常勤」で働いている人は、正社員契約を結んでいる可能性が高いのに対して、「非常勤」「常勤嘱託」は、非正規雇用社員だという違いもあります。
まとめ
「常勤」と「常勤嘱託」と「非常勤」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。