「進学」と「進級」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「進学」と「進級」の違い生活・教育

この記事では、「進学」「進級」の違いを分かりやすく説明していきます。

「進学」と「進級」の違い

「進学」「進級」の違いについて紹介します。


「進学」と「進級」の使い方の違い

「進学」は、「今在籍している学校を修了して、異なる上の学校へ行くこと」に使われます。

現在の学校を卒業して、上の段階の学校へいくことを言います。

「進級」は、「今在籍している学校の中で、上の学年になること」に使われます。

学校を卒業するのではなく、学年が上に変わることを言います。


「進学」と「進級」の英語表記の違い

「進学」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「go to」です。

英語には「進学」と同じ意味の言葉はなく、「次の学校へ行く」という表現になります。

つまり、「go to」の後に次の段階の学校をつなげて使われるのです。

“I am thinking about going to college.”
(私は大学に進学しようと思っている)
2つ目は「enter」「入る」という意味です。

“He entered high school.”
(彼は高校に進学した)
「進級」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「go up to the next grade」です。

英語には「進級」と同じ意味の言葉もなく、「次の学年に上がる」と言う表現になります。

“My daughter will go up to the next grade in April.”
(娘は4月に進級します)
2つ目は「move on to the next grade」で、「次の学年に移る」という表現です。

“I moved on to the next grade.”
(進級できた)

「進学」の意味

「進学」「しんがく」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「上級の学校に入ること」という意味で、卒業して上級の学校に進むことを言います。

2つ目は「学問の道に進みはげむこと」という意味です。

受験や書類審査などを通して上級の学校から入学許可が下り、今まで通っていた学校での教育課程を修了して、その学校に入ることを言います。

「進学」の使い方

「進学」は、「上級の学校に進むこと」に使われます。

「進学する・した」と助動詞を伴って使われたり、副詞として「進学して」と使われたりします。

また、他の言葉と組み合わせて「進学希望」「進学準備」など複合語として使われます。

基本的に「在籍している学校を卒業して上級の学校に進むこと」であり、義務教育の小学校から中学校に変わる時には誰もが経験することです。

「進学」を使った例文

・『彼は上京して東京の大学に進学した』
・『彼女は家の経済的な理由から進学を諦めた』
・『近所の人がやたらと息子の進学先を聞きたがる』
・『今のところは大学進学希望です』
・『彼はスポーツ推薦で高校に進学した』

「進学」の類語

「入学(にゅうがく)」
「ある学校の新しい生徒・学生になること」という意味です。

「就学(しゅうがく)」
「学校に入って教育を受けること」という意味です。

「進学」の対義語

「退学(たいがく)」
「学生・生徒が在学中に、やむを得ない事情により自ら学校をやめること」「学生・生徒が在学中に問題を起こすなどして、学校側から強制的にやめさせられること」という意味です。

「進級」の意味

「進級」「しんきゅう」と読みます。

意味は「等級や学年などが上に進むこと」です。

同じ学校にいて上の学年に進むことの他に、会社や資格など、能力別に等級分けされている組織内で、等級が上がるという意味もあります。

どちらも在籍している学校や組織は変わらず、自分のポジションが上がることです。

「進級」の使い方

「進級」「学校や組織で等級や学年が上に進むこと」に使われます。

「進級する・した」と助動詞を伴って使われたり、副詞として「進級して」と使われたりします。

基本的に学校の場合、1年間の教育課程を修了していれば、自然に次の学年に上がれます。

ただし、何らかの事情により出席日数が足りないなどの理由で「進級」できない場合もあります。

最終学年から次の学校に上がる時には「進学」になるのです。

「進級」を使った例文

・『期末試験で赤点を取ったが無事進級できた』
・『小学校では進級してもクラス替えがない年度がある』
・『進級テストに合格して2級から1級に上がれた』
・『自分が進級すると片思いの先輩が卒業してしまうので悲しい』
・『追試の点数次第で進級できるかどうかが決まる』

「進級」の類語

「学年が上がる(がくねんがあがる)」
「学年度が変わり、ひとつ上の学年になること」という意味です。

「飛び級(とびきゅう)」
「成績が特に優秀な者が、例外的に学年や課程を飛びこえて進級すること」という意味です。

「進級」の対義語

「落第(らくだい)」
「必要な課程が修了できず、卒業や進級ができないこと」という意味です。

まとめ

今回は「進学」「進級」について紹介しました。

「進学」「上の学校に進むこと」「進級」「上の学年になること」と覚えておきましょう。